制作部のデスクでは、マスクをしている人が目立ちます。
外から見ると不健康そうですが、体調が悪いとも言い切れません。予防や花粉症対策、最近では、美容・保湿のためにマスクをしている人なんてのも耳にしますから。
制作部は、今日も元気です。
……これでは、記事になりませんね。
◆罹患率100%。コピーライター病。
制作部1年生を中心に、ちょっとした病気が流行っているようです。コピーライターになった途端、発祥する病……いわゆる「職業病」について、今回はレポートしたいと思います。
◆広告分析依存症
【発症時期】…着任1ヶ月目から。
【周囲への危険度】…★★★☆☆
【症状】…街中、電車内、雑誌内など、広告があればターゲットなどを分析してしまう病。隅々まで読み込むのはもちろん、写真に収めてあとから見返すことも。基本的に衝動を抑えられないうえ、広告に釣られて急な出費に苦しまされることもある。
コピーライターで、最もポピュラーな病。
好奇心旺盛なことや、良質なインプットを日頃から集めることは、コピーライターとして大切なポイントだったりします。
問題は、症状がどこでも発症すること。
通勤途中の人混みでも、深夜の商店街でも、琴線に触れた広告があれば何でもスナップ。新しい広告を見るために、通勤経路を変えるなんてこともあるんです。立ち止まって写真を撮る姿は、ちょっとした不審者。
広告は一期一会だから、仕方ないのですが……。
◆もう勘弁してください…取材病
【発症時期】…着任3ヶ月目くらいから。
【周囲への危険度】…★★★★★
【症状】…会話のきっかけに「仕事」の話を切り出されたら、発作が出る病。その仕事の詳しい内容や、やりがい・厳しいポイントなどを衝動的に聞いてしまう。同窓会で、飲み会で、美容院で、タクシーで…こちらも場所や時間を選ばない、厄介な病。
これもポピュラーな病です。エン転職のコンテンツである「仕事内容」「やりがい」「厳しさ」への理解を深めるため、情報収集を欠かさないという姿勢から発症するそう。
「どうしてその仕事を選んだんですか?」
「どうして辞めたいと思ったの?」
「面白そうなお仕事ですね!具体的にはどんなことをされてるんですか?」
…“男女で会話を楽しむ食事会”でも、こんな調子という人も。一説には、これが婚期が遅れる原因なのでは…とも言われています。
◆むしろ役立ってる…転職相談病
【発症時期】…着任1ヶ月目から。
【周囲への危険度】…☆☆☆☆☆
【症状】…転職相談したい人を引き寄せてしまう病。同窓会や単なる飲み会でも、いつの間にか相談会になってしまう。この病にかかると、純粋に飲み会を楽しめなくなってしまうらしい。
エン転職の中の人だと分かると、友人・知人から相談を受けてしまう体質になってしまった人も急増中。エン転職の使い方の質問はもちろん、働き方全般の相談にも乗るらしい。「完全週休2日制と週休2日制の違い、わかる?」とか、転職に不慣れだと知らない内容を教えると、重宝されるそうです。
「そろそろ今の会社、辞めようかな」と考えている人から相談を受けるので、ぶっちゃけトークを引き出すチャンスでもあります。案外、ギブ&テイクの関係になるから、ドンドン相談してほしいとのこと。
◆治療の必要はありません。
これらの病ですが、治療の必要はありません。なぜなら、コピーライターにとって大切な姿勢だから。
ばか真面目に広告へ向き合うことも、常に情報を集めることも、先輩コピーライターたちは身に染み付いていること。こういう姿勢を受け継ぐことで、一人前のコピーライターになっていきます。
ちょっと不審な人がいても、一生懸命なだけなので、生暖かい目で見守ってください。