女性活躍推進法が2016年4月に施行され、「女性版骨太の方針2023」では女性リーダーの育成支援方針が明記されるなど、国をあげた取り組みが加速しています。
エン・ジャパンにおいては、これまでも女性活躍の推進に力を入れており、さまざまな支援や制度整備を進めてきました。今回はエンにおける女性活躍に関する考え方、そして取り組みの具体例をご紹介し、女性のキャリア形成への理解を深めてもらえたらと思います!
■性別に関係なく、「CSA(キャリア自己選択力)」を獲得できる環境づくり
エンでは人バリューとして「CareerSerectAbility(CSA=キャリア自己選択力)」を掲げ、「どこでも活躍できる人材」になれるように仲間として支援し、自らも努力することを大事にしています。そのなかで必要な環境のひとつとしているのが、「性別、国籍、学歴、在籍年数に関係なく、実力で正当に評価される」というものです。
女性の場合、結婚や出産、育児などのライフイベントでキャリアの中断が起きがちのため、管理職になるハードルが男性よりも高いといわれています。そんな状況を打破し、女性のキャリア継続と管理職の増加を後押ししていきたい。そのために、エンではさまざまな取り組みを行なってきました。性別に関わらず、多様な価値観を経営と事業に活かすことで、「誰かのため、社会のために懸命になる人を増やし、世界をよくする」というパーパスを実現していきたいと考えているのです。
■「キャリアの前倒し」と「スマートグロース制度」
復職後のキャリアの選択肢を増やすためには、ライフイベントでブランクが生まれる前に、実力をつけておくことが大事。これが「キャリアの前倒し」です。エンでは実力に応じて年次や年齢に関係なく昇格できる人事制度を整備しており、入社1~2年でチームリーダー、20代半ば~後半でグループマネージャーに昇格している社員が多くいます。もちろん、性別は関係ありません。日本の女性管理職比率の平均が10%を切っているなか、エンでは26%となっています(とはいえ、全社員の男女比が半々くらいですので、これから管理職比率も同程度を目指していきます)。
また、産休・育休後にキャリアが継続できるように、フレックスタイム制(1日6時間~勤務可能)の働き方ができる「スマートグロース制度」も導入しています。こちらを利用するには一定の基準を満たす必要があるため、先ほどお伝えした「キャリアの前倒し」とセットでお考えください。一般的には時短勤務というと事務職としての復帰と思われがちですが、エンでは産休前と同じ職種での復帰が原則。これはキャリアの継続性を考えた場合、現職復帰を原則にするのが最適だと考えているためです。
「キャリアの前倒し」という考え方と、「スマートグロース制度」の活用により、エンでは育休からの復帰率が97%と高い数字となっています。ライフステージが変わっても、仕事人生を充実させ、人間性を向上させていけることが、本当の意味での女性活躍支援ではないでしょうか。
■エンの女性社員に聞いたリアルな声
★スマートグロース制度を利用して6年経ちました。復帰タイミングではミッションを一時的に下げたタイミングもあったのですが、今は人事企画でリーダーを任せていただき、全社に貢献するやりがいあるミッションを持たせていただいていることにとても感謝しています。子供の年齢などに応じて業務レベルも相談しやすい環境やリモートワークの導入もあり、働き方に自由度が高い環境はママ社員としてとてもありがたく思っています。それでも、育児と仕事の両立の悩みは絶えないのですが、試行錯誤しながらも自分なりの両立のカタチを見つけ、両面で充実感を感じています。
★マネージャー経験後、産休育休を頂きメンバーとして復帰、その後社内公募制度を使い、別事業部に異動しました。復帰後、働き方の面で周りにも迷惑はかけながらではありますが、マネジメントを経験したことで、「効率よく社外・社内にどういった好影響が発揮できそうか?」を考えて実践できたことで、よいリズムよく・メリハリつけて働くことができました。また10年経験がある採用領域から、入社後の活躍定着教育領域に関わりたい、チャレンジしたいと思えたのも、キャリアの前倒しができていたからだと考えます。
★私は、26歳(入社5年目)でグループマネージャーに挑戦しています。きっかけは「やりたいことが出来る気力・余裕があるうちに責任がある立場で組織に携わりたい」という思いでした。前倒しのキャリアを歩むことで人生の形をイメージできるようになり、パートナーとの相談(結婚・出産などライフイベントについて)も具体的に進むようになりました。キャリアの前倒しという考え方があるこの環境に非常に感謝しています。
上記のほか、「エンを世界で一番、女性が活躍する会社にする」ことを目指して生まれた社内プロジェクト『WOMenLABO』など、さまざまな取り組みを行なっているエン・ジャパン。今後も、性別、国籍、学歴、在籍年数に関係なく、実力で正当に評価される会社として、進化を続けていきます。