コピーライターのあおきです。
社内ではよく「しりとりの人ですね」と言われますが、本業は『エン転職』を通じた採用のご支援です(念のため)。
実は、前職はまったく違う業界の営業でした。そこから求人広告のコピーライターになった理由の1つが「様々な仕事のことを知り、伝えたい」という思いです。まるで大人版の “お仕事図鑑” のような『エン転職』を見つけたとき、作る側の1人になりたい!と思ったんですよね。
…と、入社してから数年。
よく考えたら、社内の他部署の仕事は詳しく知らないかもしれない。
そう気づいて、異動した同僚を訪ねてみることにしました。
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訪ねたのは、経営企画室の奥田さんです。
以前は『エン転職』の営業として活躍していました。一緒に担当した老舗のうなぎ屋さんの募集、思い出深いなぁ。
── 奥田さん、お久しぶりです。「経営企画室の仕事のことを発信したい」って聞きましたよ。
お久しぶりです!
そう、僕たちの仕事を知ってほしいと思ってたんです。ちょうど社内公募がはじまってるし。でも、自分たちではどうやって伝えたら良いか分からなくて。
──ちょうどよかった。それならぜひ、同僚の方と一緒にお話を聞かせてほしいです。
じゃあ、僕と同じ「経営管理チーム」の三浦さんを。
どうも初めまして、三浦です。僕、ensoku!はあんまり読んでないんですけど。よろしくお願いします。
── わあ、良い声で辛いこと言われた!はい、よろしくお願いします…… 。
Q:経営企画室って、何をしているの?
とてもざっくり言うと、経営上の意志決定を支援している部署です。IR・DX推進・経営管理という3つのチームがあって、僕たち「経営管理チーム」がやっているのは、主に数字の取りまとめ。代表的な仕事は、予算編成や、予実差異分析(予算と実績を比較して経営の課題をみつけること)などですね。
── そうなると、結構色々な部署と関わりそうですね。
はい。特に経理が多いですね。あと「◎◎事業部の担当」って割り当てられるわけじゃないので、必要に応じて各事業部長や企画部などと広く関わります。チーム内で、一人ひとりが別の仕事をいくつも動かしている感じです。たとえば僕は、人件費に関するデータの整理、グループ会社も含めた業績の着地見込みを出すための調整、広告宣伝費に関する事業部間の調整とか……。
── そういうお仕事って、何がスタート地点なんですか?
いろいろな “球” が落ちてるんですよ。それを拾っていくんです。
── 球、ですか?
課題、というか。1つの事業部じゃなくて全社にまたがっている課題で、それを拾わない経営の意志決定を誤るかもしれない……というものは、僕たちの仕事なんです。他から言われる前に分析して、対応方法を経営層に提案します。
── なるほど。解決の優先順位はどのようにつけるんですか?
基準となるのは「PL(損益計算書)でどう表現されるか」ってことで。課題の多くは予実差異分析から出てくるんですよ。事業部の内側では何が起きているの? というのを見ていくと、ちょっとしたズレが、経営的な判断に影響する可能性が見えてきたりして。そのときは、優先度も緊急度も高いなと判断します。
── おお、まさに経営管理。企業成長に欠かせないポジションですね。
Q:2人は、なぜ経営企画室に異動を?
── 元は営業ですよね。社内公募で、なぜ経営企画室に?
ひとことで言うと「面白そうだな」と。当時の僕にとって経営企画室の仕事は、よく分からない仕事だったんです。でも、もともと「よく分からないこと」に興味を持つタイプで。よく分からないことが分かると楽しい、みたいな。だから、僕は好奇心が理由です。
へー、僕は逆です。
「面白そう」より「大変そう」と思ったから行きたかった。
──大変そうだと思ったから? というと……
当時は、新卒で入って2年目の後半だったんです。1年目ほど苦労せずに業績を上げられるようになっていたし、いろいろ運も良くて、ルーティンで仕事が回せるようになってきていたんですね。それで「ずっとこれを続けるのかな?」とモヤモヤしはじめて……。経営企画室の公募を見て、大変そうだし、ハイレベルな環境でもっと成長できそうだ、と感じたのが一番大きかったです。
Q:経営企画室に異動して、どうですか?
── 真逆な理由で異動されたお2人ですが、その後どうですか?
思った通り大変だなぁ、と感じています。ルーティン作業ってものがなくて、8~9割が非定型業務なんですよ。仕事の仕方が全然違いますね。自分でスケジュール組んで、他部門も巻き込んで、一緒に共通認識を持ちながら一歩一歩進めていくのが、僕の中では新しいなと。
それは分かる!営業はある種、自分1人がどれだけ動くかだけでも個人の業績は変えられますからね。
あと、関わる人がそれまで社内では喋ってこなかったようなレイヤーなので、話を合わせられるような知識や思考力をつけないといけない。このあたりが、一番「大変だな」というところです。でも、「成長したい」という動機は叶ってます、間違いなく。
── では「面白そう」だと思った奥田さんは。
脳みそがすごい疲れます。
脚は疲れないんですけどね。
そうそう。脳が凝るんですよ。経営管理で扱う数字は複雑で。数字の意味をとらえようとして向き合って、ひたすら考え続けていると、息継ぎなしで全力ダッシュしたみたいな……脳が酸欠!ってくらいになります。お酒とかで柔らかくしたくなる。
あー、確かに、脳を梅酒漬けとかにしたい。柔らかくなりそう。
── 分かりあってる(笑) でも、その感じは面白い?
いや、それはただただ疲れますよ! でも、数字を見るのは面白いポイントもありますね。グループ会社に関する売上成長の変遷とか、他の部署ではなかなか見にくい数字にふれられますからね。「おお、このグループ会社はこうやって伸びてきたんだ」とか。
── 分からないことが分かる喜び、ですか。
そうですね。経営管理の仕事は、ずっと “初めて” の仕事が続く感じです。こういった非定型な仕事のほうが、僕は楽しいと感じています。
Q:これから一緒に働きたいのは、どんな人?
前提として僕たちは、 “半歩先の提案” をしていきたいと思っています。数字をとりまとめて資料を作りました、で終わりではない。
そう。今後は、ノウハウ化やシステムの導入なども進めながら、仕事におけるアベレージのレベルを上げて、提案や戦略の構築をしていきたいんです。
──それで、社内公募をされているわけですね。
はい。まずは、月次決算に関わる業務からお任せしていくかと思います。財務会計の数字を、経営者が見やすいように整えていく仕事です。……って簡単に言いましたけど、学べることは多いですよ。財務諸表の見方が分かるし、突発的なこともあるので、“月次” とはいえ完全なルーティンではなくて。取り組む中で、自分の仕事がどことどう関連しているのか、全体像が掴めるんです。
うん。打ち返せる球が増えて、鍛えられると思います。
── 経営管理として一緒に働くなら、どんな人が良いですか?
経営企画室の人がよく言うのは「考えることが嫌にならない人」。自分が担当することになった仕事を最後までやり抜くには、いろんな人を巻き込まなくちゃいけないし、いろんな壁もあるわけです。それをどうやって乗り越えたらいいのか、ずーっと考えていける人。思考の持久力があると良いんじゃないかな、と僕は思います。
僕も同じような感じかな。「好奇心や興味をずっと持てる人」が向いてるんじゃないかなと思います。たとえばPLを見たときでも、それをただの数字と捉えるか、興味を持てるかが違う。「売上が上がってる・下がっている」だけじゃなくて「なんで上がったんだろ?」とか、経営層が興味を持つことに先回りして興味を持てると、進んだ提案もできます。逆に、それがないとしんどくなっちゃうでしょうね。
── ちなみに、お2人とも異動前から財務諸表は読めたんですか?
見てはいたけれど、注目する点が限られていて、本当の意味での見方は知らなかったかも。
僕もそう。でも、異動後に経営管理チームのリーダーから教われるので大丈夫ですよ。「異動するなら簿記2級取らなきゃ」ってほどではないです。
──そうなるとやはり、マインドの面が大切なのですね。
異動の動機はずいぶん違う奥田さんと三浦さんですが、共通するものを感じました。そして何より、以前より経営企画室のことを知れて嬉しく思います。ありがとうございました!
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実際に働く人から話を聞くと、その組織の仕事がよく見えてきますね。2人の異動のエピソードを聞いたら、縁遠いと思っていた仕事もグッと身近に感じました。
より詳しい話を聞きたいという方は、ぜひ経営企画室のみなさんへ!