こんにちは、エン・ジャパン広報の森本です。
突然ですが…エンには「 Welcome Back制度 」、という自社採用の制度があります。
退職理由にかかわらず、一度当社から離れた社員の出戻りを歓迎する制度。現役社員の誰かに「戻りたいんだよね…」と相談してもらえれば、すぐに採用面接しましょう!というカジュアルなものです。
制度施行から数年。すでに10名ちかくの社員がウェルカムバック! なぜ、戻ってきてくれたのか? 本人たちに直撃してみました!
第一弾:出戻り社員の本音。エンを辞めた私が4年ぶりに復帰した理由。
第二弾:出戻り社員の本音|10年の時を経て、リクルーターとして再入社した理由。#きょうのエン
第三弾は、この方。現在はプロモーション部門で活躍するキンさん!
台湾の大学を卒業してエン・ジャパンへ新卒入社。日本語を完璧にマスターしていて、同僚(日本人)の変な日本語を指導することもあるほど…! ものすごく努力家なんです。
それでいて、相手が誰であろうと分け隔てなく、いつも丁寧で真摯に向き合う。目上の人でも納得のいかないことは、とことん追求する。どんな些細な相談にも、真剣に全力で応じる。そんな彼女の姿勢に魅了されて、尊敬している人は数知れません。
そんな彼女。一度エンを退職したものの、4ヶ月後に電撃復帰。大歓声をあげた仲間に抱擁で出迎えられていたことを覚えています。
その決断の裏には、いったい何が? 早速聞いてみましょう!
<Profile> 2011年にエン・ジャパンへ新卒入社。求人サイトの会員集客をミッションとしたプロモーション部門に配属され、エン・ジャパンの中でも最大の会員数を抱える「エン転職」を担当。2016年に子育てアプリを開発するスタートアップ企業のマーケティング担当として、転職。2016年末にエン・ジャパンへ復職。現在は新規サービスを中心に担当している。
|大きなミッションと反比例するように、小さくなる成長実感。
ーなぜエン・ジャパンを退職したんですか?
仕事の幅をもっと広げていきたい、と思ったからです。
私は入社以来、ずっと求人サイト「エン転職」のWEBプロモーションを担当してきました。どうやったら、より多くのユーザーにサイトを知ってもらって、使ってもらえるのか?ユーザーの心理を想像しながら、広告を作成して、さまざまなサイトに展開していくことがメインの業務です。
最初はもちろん分からないことだらけ。上司から教えてもらったことをそのままやるだけでしたが、だんだん任せてもらえることが増えていきました。
「それはもうオレに聞かなくていいよ」から始まり、「今後は予算配分もすべて任せた」と言ってもらえるまでに。そのうち役員ミーティングの資料作成や発表まで任せてもらえたり、会社の代表として社外パートナーと1人で打ち合わせしたりする機会も増えていきました。
ーあれだけ大きなサービス(※エン転職は、600万人以上のユーザーに利用されている)のプロモーションを担っていたんですね。すごい!
でも…だんだん不安になってきたんです。
自分は、毎月同じことをやっているのではないか? 成長していないのではないか? と。
このまま仕事をしていれば担当分野のプロになれるかもしれない。でも「一流のマーケッターになるには、もっと他のこともできるようになりたい」と思っていました。
当時担当していた「ダイレクト・マーケティング(転職を考えている人に向けた会員獲得施策)」の分野だけではなく、ブランディング全般を手がけられるようになりたいと考えていたんです。今すぐ仕事探しを考えていない方にも、エンに良い印象を持ってもらえるような仕掛けをしていきたいな、と。この想いは、現在も変わらず持っていますが。
そこでエン・ジャパン社内での異動も考えて、周りに相談してみました。でもいろいろな話から異動は難しいのではと判断をして、転職を決意しました。
ー実際に転職を切り出したとき、周りの反応はいかがでしたか?
上司は、何度も引き止めてくれました。ブランディングを手がけたいなら、こうしてはどう?といくつも提案までしてくれて。でも、最終的にはわたしの意志を尊重して応援してくれました。
同僚はみんな絶句していましたが。転職? なんの冗談…?と。
|転職先での刺激と、隠しきれない違和感。
ーエン・ジャパン退職後は、どんな仕事をしていたんですか?
子育て関連のWebメディアやアプリを開発・運営しているベンチャー企業でマーケティングを任されていました。転職先選びで軸にしていたことは、エンと同じような「ユーザーファースト※」であること。
※エン・ジャパンがとても大事にしている考え方の1つ。たとえば入社後のミスマッチを防ぐために、企業にとって多少不都合な情報であっても、正直に開示することを推奨している。広告主である企業以上に、求職者へ徹底的に尽くしたサービス開発をすることにこだわっている。
「マーケティング」でしたが、仕事内容は一言であらわすと「収益を上げる」こと。たとえば自社メディアの広告収入を上げるためのサービス改善、出稿広告主を増やすための新規営業。収益を上げるためであれば、すべてがマーケティングの仕事でした。
ー営業もやっていたんですね! 未経験な業務にもたずさわる転職は、とても大変そうです。
慣れない仕事に取り組むことは、たしかに大変でした。でも新たに覚えることがたくさんあって「これが自分が求めていた環境だ!」と、毎日が刺激的でワクワクしていました。 ある意味「成長痛」と捉えていたように思います。
少人数の会社で社員の距離が近く、「働く人々がまるで家族のよう」と感じて、仲間にも恵まれていました。
たとえば、エンジニアの方々とやり取りするとき。初心者なわたしに技術的なことはわかりやすく説明してくれるし、もっと詳しく教えてとお願いするとすべて応えてくれました。人と人の距離が近くて、関係性もよくて。思いやりを伝達・感じやすい環境だったことは、とても理想的でした。
ーそこから、なぜふたたび転職を考えるように…?
ただ。この転職で痛感したのは、エン・ジャパンの風土はとっても稀有であるということ。
「提供するサービスだけでなく、働く人たちも正直で誠実である」ことが、いかに恵まれたものだったのか。働くうえで、嘘や変な気遣いが不要な点は、本当に気持ちが楽で。自分の性格に合っていたんだなとも感じました。
転職先は確かに「ユーザーファースト」を掲げていましたが、わたしの仕事は「売上を作る」こと。クライアントと対峙して、会社の利益を最大化するための交渉を行う日々でした。
ありのままではなく、どう伝えたら自社が有利になるか?という思考は、ビジネスの世界では普通かもしれませんが慣れないものでした。クライアント視点で考えると本当はこうしたほうがよいのに、会社から求められていることは違う。そんな葛藤をよく抱えていました。
エンで働いていたときは、ユーザーにはもちろん正直で誠実な情報提供を。社外パートナーに対しても、常に正直で誠実でいようという風土でした。
そのギャップが私にとっては大きなストレスになってしまい、自信を持って仕事に取り組めなくなってしまうことになりました。あくまでも価値観の違いでしたが、わたしにとっては大きな違いで。やがて精神的にもつらくなって、退職を決意したんです。
|今すぐ戻ってきなさい。以前と変わらぬ上司の言葉。
ーそこからエンに戻るまでには、どんな経緯があったのでしょうか?
最初は普通に転職活動をしていました。転職で軸にしていたものは、変わらず「ユーザーファースト」。
同じ軸で考えたとき、行きたいと思えた企業の1つがエン・ジャパン。エン・ジャパンが「プロモーション部門」で募集を出していたこともチェックしていました。以前いた部署の仕事であれば、私でも役に立てるかもしれない、そう感じました。
ここで戻りたいと伝えたら「だからあんなに止めたのに!」と怒られるかもしれない、と少しは頭をよぎりました。でも、もう一度エンで仕事したい気持ちは本当だったし、ありのままに今の自分の気持ちと思いをぶつけてみようと思ったんです。
ーありのまま。具体的には、まず何をしたんですか?
エンを退職するとき、役員の寺田さんからもらったメッセージカードの内容がふと頭に浮かびました。そこで寺田さんにメールを送って、当時の仕事の状況や転職活動のこと、もしよかったらお話がしたいです、と伝えました。
すぐに返信があって食事へ行くことになりました。挨拶もそこそこに、寺田さんから真顔で「今すぐ戻ってきなさい」と言われました。まるで今も部下だったかのような口調で。その言葉に、重みと温かみを感じました。
転職することでガッカリさせたことも、でも転職で実現したかったことも、今の自分の悩みも。すべて受け止められた気がしました。本当に寺田さんには、頭が上がりません…。
ーもらい泣きしました…。エンに戻ってきたとき、周囲の反響はいかがでしたか? 私は「わーーキンさん戻ってきてくれた!」と、とっても嬉しかったのですが。
退職してから復職するまで4ヶ月と短かったので、きっといろいろ思うことや疑問があった人もいたと思いますが、なにか嫌な気持ちになることはありませんでした。
純粋に「うれしい!」「キンさんが戻ってくるなら、私ももっと頑張ろうかな!」と同僚たちから声をかけられました。実の兄からは「え? 戻るって、なんか後ろめたくないの? 今後働きづらくない?」と心配されましたが(笑)。
|外に出て気がついた、自分の「働く軸」。
ー今はどんなお仕事をされているんですか?
まずは「受けた恩を返す」ため、即戦力として働けるプロモーション部門にそのまま戻りました。
担当するサービスは「エン転職」から変わって、今後注力していきたいと期待を寄せられている新規サービスを複数担当させてもらえることになりました。
ー正直、どうですか?エンを離れたときの理由は、解決されていますか?
はい。すごくイキイキと仕事をしています。今回の転職、再入社を経て、自分はなにを一番大事にして働きたいのか?が明確にわかったからだと思います。
前回の転職は、「自分のキャリアのための転職」でした。
とにかく「今以上に大きく成長したい」「外の世界を体感してみたい」「これまで身につけてきた考え方が通用するかどうかを検証したい」と考えて社外に飛び出しました。でも自分は、給与やキャリアアップよりも「やりがい」を重視する人間なんだと痛感しました。
いくら給与が良くても。仕事の幅が広がっていても。自分が正しいと思うことを、尽くしたい相手に尽くせなければ、わたしはダメになっていく、そう気づかされたんです。
エンの考え方や理念は大好きで、世の中に広めていきたいものばかりです。そんなエンが世に出しているサービスは、すべて理念に基づいているもの。自分が好きで発信したいと思っているサービスに携わって仕事できることは、本当に幸せです。
ーありがとうございました!最後に出戻りを考えている元社員に伝えたいことがあれば、教えてください。
エン・ジャパンのめざす理想像に共感して、エンで働くことで「人間成長」を実現したい!とお考えでしたら…今すぐエンの社員に連絡することをオススメします! そこから開ける未来があると思います。