
新人賞受賞者が語る、プロの仕事とSF小説の関係。
はじめまして。中途求人メディア事業部でコピーライターをしている、田村と申します。2017年新卒入社の1年目で、『エン転職』の求人広告を制作。先日開催された全社集会で、社長賞新人賞を受賞させていただきました。

まずは簡単な自己紹介を。よく1年目とは思えない貫禄と言われますが、それもそのはず(?)。昨年で27歳になりました。
新卒入社ではありますが、諸々の事情により、他の方よりも馬齢を重ねております。その経緯を語らせれば涙あり、笑いありの冒険活劇が繰り広げられるわけではありますが、今回の本筋からはズレるので割愛させてください。
さて、本題に移りたいと思うのですが、その前に1冊の本の話をします。皆さんはイギリスのSF作家J・P・ホーガンの代表作である『星を継ぐもの』はご存知でしょうか?
「月面にて、宇宙服を着た5万年前の人間が遺体として発見された。当然、5万年前の人類に宇宙へ進出する科学力など存在しない。さて、この人間の正体は何なのか?」
…という空前の疑問から始まる、SF史に残る名作です。興味が湧いたという方は、ぜひお手にとってご一読ください。
伝えたいのは、この物語の2人の主人公、エンジニアのヴィクター・ハントと生物学者のクリスチャン・ダンチェッカーの有り様。彼らは、出会った当初は互いの価値観の相違から反目しつつも、徐々に相手を認め合い、それぞれの分野の専門家として一致団結。そうして、“月面の遺体の謎を解く”というひとつの目的に挑みます。
まるで関係なく聞こえる話をしてしまって申し訳ありません。ただ、彼ら2人の有り様こそが、自分の社長賞新人賞受賞の原動力。以下で、その詳細を述べさせていただきます。

そもそも自分と同作の出会いは小学生の時。未だに初めて読んだ時の衝撃は忘れません。当時の自分にとって“天才の共演”というシチュエーションは、バトル漫画での主人公とライバルの共闘に勝るとも劣らない、極上の娯楽だったのです。
長年、同作への評価は変わりませんでした。それは、「天才たちが手を取り合い、困難へと立ち向かう名作」という無難なもの。いま思えば子どもらしい無邪気な意見ですが、それだけ“天才”なる非日常に強く傾倒していたということなのでしょう。
新たな観点を得たのは、遅まきながら20歳の時。数年ぶりに同作を読み返すうちに「もしかしてこの作品は、“天才”の話ではなく、“プロフェッショナル”の物語なのでは?」という気付きがありました。それまでどれだけ浅い読み方をしていたのかという話ですが、まあ悔やんでも仕方がありません。
そこで新しく芽生えた感情は「協力し合うプロへの憧れ」でした。きっといつか自分もそんなプロになってやろうと心に誓ったあの瞬間は、まるで昨日のことのよう。以降、この思いは、現在に至るまで引き継がれています。
時系列も話も飛びますが、自分にとって、エン・ジャパンとの出会いは衝撃的でした。元来、文章を書くことは好きだったので「コピーライター」という職種に抱いていた興味は相当なもの。
とはいえ、どんな環境でどんなコピーライターになるか、という目的意識は希薄で、就活の際もかなりぼんやりとしていたことを覚えています。そんな自分に指針を与えてくれたのは、間違いなくエン・ジャパンの考え方であり、社員の方々。
この出会いこそが人生における大きなターニングポイントであったと言っても、過言ではありません。
具体的な“出会い”の中身は、紙幅の都合で全てを詳らかにすることはできませんが、自分がもっとも共感し、影響を受けたのは、確実に「入社後活躍」の考え方だった…ということだけは、お伝えさせてください。
「入社後活躍」とは、エン・ジャパンが重視する、“転職される方が、ただ入社するだけではなく、しっかり定着し、活躍すること”を示す用語。それぞれの社員が、時に意見を戦わせ、時に協力し、時にまったく異なるアプローチを使い、この「入社後活躍」を目指しているのです。
ここでようやく『星を継ぐもの』の話に繋がります。
察しの良い読者の皆さまには話が見えてきたかもしれませんが、まさしくその通り。自分は、この「入社後活躍」を目指す社員の方々の姿勢に、「ハントとダンチェッカー」の有り様を重ねました。すなわち、“同じ目的へ向けて協力するプロ”という、自らが憧憬して止まなかった姿を見出したのです。
そこからはもう一直線でした。
エン・ジャパンへの入社後、どうすれば「入社後活躍」に繋げられるのか。自分はどんなプロを目指すべきなのか。周囲のプロのレベルに追いつくにはどうすればいいのか。そのためにどんな道のりを歩むべきなのか。具体的にどれだけ努力をする必要があるのか。そして、自分はどんな「ハントとダンチェッカー」を目標とするのか。
そんなことを日々考え、躍起になって実践し、その結果としてこのような栄誉ある賞を受賞することができた…そんな風に考えています。
以下で、受賞のために行なった方策を2つだけ共有させていただきます。どちらも単純ですが、大事なことだと思うので、もしも何かの参考になれば幸いです。
【1】 量をこなす。
シンプル・イズ・ベスト。これ以上に簡単で、なおかつ効果的な成長法はないでしょう。
とはいえ、「正しいフォームで」量をこなさなければ、がむしゃらに努力しても成長には繋がりません。だから、常に自分の立ち位置や目指す先を明確にして、考え続けることを大事にしながら実践しました。
今日いまからでも試せる方法なので、オススメです。
【2】 ライバルを高く置く。
自分で言えば、新人ながら生意気にも、先輩や上司など、周囲の全コピーライターをライバルと考え、その中で一番を目指すスタンスを取りました。単純な目線・意識の問題ではあるのですが、これがなかなか馬鹿にできない。
昔かじっていた空手でも、「板を叩き割る時は、板自体をゴールにせずに、板の先の空間をゴールにするんだ」という教えを受けた記憶があります。それと同様に、遠くに目標を置いて、そこへ向けての焦点を当てれば、パフォーマンスは向上します。
こちらもすぐにでも実践できる方法ですので、ぜひご利用ください。

正直に言えば、今回自分がこのような賞を獲れるなどとは思っておらず、受賞自体が青天の霹靂でした。とはいえ、これまでの努力が認められたことが嬉しくないはずがありません。しかしまだまだ自分が目標への途上にあることは、自らが一番理解している部分。
今回の受賞に驕ることなく、引き続き「ハントとダンチェッカー」を目指し、「入社後活躍」の実践に努めたいと思います。
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この記事を書いたレポーター

- en soku!編集部
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