
先輩社員クロストークウェビナー📢営業職からのキャリアチェンジ編 #WOMenLABO #部署間交流
こんにちは、WOMenLABO 部署間交流分科会の高田です(ᐢᴖ ·̫ ᴖᐢ)
本日のen soku!では、先日WOMenLABO 部署間交流会が開催した「先輩社員クロストークウェビナー(営業職からのキャリアチェンジ編)」のレポートをお届け📝営業職として積みながらも、営業職として活躍した後に、企画職としても活躍し続ける 女性社員2名にご登壇いただき、仕事への向き合い方や、活かせたご経験などをご紹介いただきました。
今回も多くの方にご参加いただき、満足度は100%に😭🙏(登壇者のみなさん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!)

|まずは簡単にパネリストのご紹介
瀧本さん
● これまでのざっくりキャリア:『エン転職』営業として2004年に入社し、大阪支社に赴任。2008年に東京配属となり、営業マネージャーを務めた後に人材活躍支援事業部に異動。『エンカレッジ』や『HR OnBoard』の立ち上げを経験。2度の産育休を経て、現在は戦略プランナーとして新規開拓のサポートや『Discover HR』の企画・運営、営業育成企画を行なっている。
三木さん
● これまでのざっくりキャリア:『エン転職』営業として2005年に入社し、名古屋支社に赴任。大阪を経て、2013年に東京に異動。同タイミングで人材活躍支援事業部セールスに転向。営業、コンサルタントとキャリアを重ね、2度の産育休を経て、今期から再び営業部にて企画職(育成)を行なっている。
お子さん2人も同い年で、実は似た境遇だというおふたり。当日も、過去を振り返りながら盛り上げていただきました( ᴖ ·̫ ᴖ )‼️
|キャリアチェンジの転機
———木村さん
お二人とも本当に多様なキャリアを歩んでこられたからこそ、今日は色々なお話をお伺いできるのではないかと思っています。さっそく、クロストークに入っていきましょう。
まず1つ目のテーマです。瀧本さんは今も営業に近い業務もあるかと思うのですが、お二人とも、もともとは営業の第一線で活躍されていたかと思います。今は「営業企画グループ」という枠組みの中でそれぞれお仕事をされているということなのですが、「営業から営業以外の役割」になった際の転機や、キャリアチェンジをされたきっかけはありましたか?
まずは瀧本さんからお願いします。
———瀧本さん
はい、ありがとうございます。キャリア哲学みたいな話になりますが、「別のことをやりたい」というよりは、「一つのことを突き詰めたい」と思って行動していった結果、できる幅が増えて今の状態になった、というのが私らしいキャリアかなと思っています。
———三木さん
ほうほう。私もそうです。
———瀧本さん
あ、本当に?そうそう。私、根が結構「ゲーマー」なんですよね。「ミッションクリア」みたいなプロセスがものすごく好きなんです。もともと大阪の採用マーケットの中でずっとインパクトを出していたので、「これを東京でやったらどうなるんだろう、通用するのかな」という思いで東京に来ました。
東京の採用市場でもある程度成果が出たので、「じゃあ、別の人HR領域にも幅を広げたら、自分の希少性がもっと高まるよね」という状態になり、さらに「採用の営業をするだけではなく、自分でセミナーを企画・実施して、持論を発信できる存在になった方が、もっとお客様に信頼してもらえるぞ」という状態になりました。
そうして今のような仕事を確立していった結果、「それって営業というか、企画でもあるよね」と。後からポジションやミッションがついてきたという状態なんです。なので、とにかく目の前のことを突き詰めてきた、というのが私のキャリアなのかなと思います。
———木村さん:
ありがとうございます。「後からポジションやミッションがついてきた」、かっこいい言葉ですね。いつか言ってみたいセリフです(笑)。
確かに、瀧本さんのご自身の力でキャリアを切り拓いてこられたんだなというのを、今お話を聞いてすごく感じました。

———瀧本さん
いやいや、でもこれも言いたかったのですが、今役立っている力って、その当時「狙って獲得した」というよりは、当時は「あまり人がやりたがらなかった仕事」だったりするんですよね。
誰もやっていないことや、人が嫌がることを断らずにやってきたことが、結果として自分の血肉になっています。特定のポジションを狙い澄まして、あえてこのミッションに挑戦した、というわけではないんです。
———木村さん:
なるほど。
———三木さん:
ちょっと瀧本さんのお話に割り込ませていただくんですけど。
瀧本さんはその進め方がめちゃくちゃ上手だなと思ってます。大きな仕事のポジションを強引に変えていくというよりは、自分の興味を追求していくのが本当に上手です。自分がやりたいことや、やった方がいいと思うことを、上手く大義名分を立てて提案し、任せてもらう。今の立場でできることや、広げられる領域を自分で掴み取りに行くのがすごく上手だなと、ずっと見ていて思っていました。それもまさに「ゲーマー」ですよね。
———瀧本さん
そうそう、ゲーマーですね(笑)。
———三木さん:
それから、マネジメントもそこにつながっていると思うんです。
ミッションをクリアするために、誰のどんな力を活かせば良い結果が出るかを考える、人をプロデュースする力が抜群に上手い。それもやっぱりゲーマー気質というか、ゲームの感覚に近いですよね。
———瀧本さん
ゲームですね(笑)。人のことを「能力パラメーターのレーダーチャート」みたいに見ている可能性はあります。
———三木さん:
そうそう、まさにそんな感じです。すみません、瀧本さんのお話を聞いていて、どうしても言いたくなってしまって。
———木村さん:
てっきり三木さんご自身の話が始まるのかと思っていました(笑)。ありがとうございます。
では、そのまま三木さんご自身の「転機」についてもお伺いできますか?
———三木さん:
そうですね、私は大きな転機が2回ありました。今は純粋なセールスではないですが、1回目の転機が、入社8年目から9年目くらいに大阪にいた時です。営業のマネジメントという立場を降りて、別の仕事を始めた時ですね。
2回目が、東京の人活(人材活躍支援事業部)に来てから、セールスからコンサルタントになったタイミングです。
1回目の時は、マネジメントの限界を感じていたんです。自分のやり方では、自分以上にチームやメンバーを成長させられないなと強く思い悩んでいました。
———木村さん:
そうだったんですね。
———三木さん:
なので、自分自身が純粋に新しいことに挑戦して、もう一回り成長したいと思い、上長にお願いをしてマネジメントを降ろしてもらったんです。
その時にちょうど、新規ビジネスの大阪での立ち上げがあり、それまでとは別部隊に入ることになりました。ただ、その業務だけだと少し物足りないなと思って。今まで培ってきた営業経験を活かして、さらに成果を出せないかと考えました。
そこで、自身で考えた新ポジションへの挑戦を提案したんです。そのポジションは営業という肩書きではありませんでしたが、営業スキルをめちゃくちゃ活かしながら仕事ができて、非常に面白かったです。新しい挑戦をしつつ、これまでの経験も活かせる環境でした。それを1〜2年ほど続けた後、結婚や家庭の事情で、当時夫が東京に転勤することになり、私も東京に異動することになりました。そのタイミングで人活に来た、という流れです。
———木村さん:
なるほど。
———三木さん:
人活で営業をやっていたのですが、コンサルタントに転身したきっかけがあります。今でも鮮明に覚えている、自分の痛いところを突かれた経験なのですが。新規開拓で訪問したある企業の商談で、当時の社長と様々な議論をしながら提案をしていた時、面と向かって「あなたはプロなんですか?」と聞かれたんです。
その時、私は「プロです」と即答できませんでした。自分自身、クライアントの人材や組織の問題解決に対して、どこか表面的な提案に終始し、本質的な責任を持たずに話をしているな、と見透かされたように感じたんです。「プロなんですか?」と聞かれて答えられなかった悔しさが、ずっと心に残りました。「このままではいけない、実行力と専門性を徹底的に高めよう」とその時強く決意しました。
そこで、当時活躍されていたコンサルタントの方のカバン持ち(同行)を志願しました。同行して受注した案件の納品(研修などの実施)をお手伝いしながら、必死に勉強させてもらったんです。そうしたプロセスを経て、後からコンサルタントグループへ正式に異動という形になりました。
———瀧本さん
カバン持ちからスタートするって、なかなかできることではないですよね。
———木村さん:
そのエピソードは初めて聞きました。すごい熱意ですね。
———三木さん:
当時はコンサルタントが提案できる仕事の幅が限定されていました。待っているだけでは成長の機会がないと思い、「自分で案件を創出してこないと勉強できない」と考えたんです。
お客様に提案の機会をいただき、「このようなテーマで提案したいので、同席してほしい」と先輩コンサルタントにお願いして商談に行き、受注できたら実務の納品まで一緒にやらせてもらいました。人事評価制度の分析設計など、本当に難易度の高い仕事に挑戦させてもらい、当時は大変でした(笑)。
———瀧本さん
でも、今やその領域は三木さんの代名詞になっていますよね。
———三木さん:
いやいや、そんな大それたものではないですが、10年前、20年前の自分に比べたら、今は「私はこの分野のプロです」と胸を張って言えるようにはなったなと思います。まだまだ発展途上ではありますが。
———木村さん:
素晴らしいですね。
自分の興味関心に従って道を切り開いていく瀧本さんと、自分のできないことに向き合い果敢に挑戦していく三木さん。お二人のアプローチの違いが非常に興味深いですね。
———瀧本さん
自分の弱みにしっかりと向き合う、というのも本当に大事なプロセスですよね。
———三木さん:
そうですね、弱みに向き合うのはしんどいですが、大切ですね。
|エンで働きつづける理由
———木村さん:
ありがとうございます。続いての質問なのですが、これまで、働き方や勤務地、役割が変わっても、エンで働き続けている理由をお伺いしたいです。こちらは三木さんからお伺いできますか。
———三木さん:
周りからは意外に思われるかもしれませんが、エンでは自分が「興味のあること」や「面白そうだな」と思うことを、ずっとやらせてもらえている感覚があるからです。「面白そうだな」「これはまだ経験したことがないから、できるようになりたい」という知的好奇心を起点に、キャリアを重ねてこられたのが1つの大きな理由ですね。興味の追求を許容し、本気で応援してくれる環境があるのは本当にありがたいことだと思います。
それから、もう1つの理由は「自分なりに正しいと思える仕事」をブレずにやり続けられていることです。会社としての価値観も含めて、誇りを持って仕事に取り組めていることが、長く在籍している根幹にあります。
あとは、人生も仕事も、良い時と悪い時の「浮き沈み」がありますよね。ずっと絶好調なこともなければ、ずっと最悪な状態が続くわけでもありません。私は自分の中で「メンタルが落ちている悪い時には、大きな決断(転職など)は絶対にしない」と決めています。
———木村さん:
なるほど、非常に大事な視点ですね。
———三木さん:
コンディションが良い時に、自分の中で自信を持って未来の選択をしようと決めています。だからこそ、一時的に仕事が上手くいかなくて落ち込んだ勢いで「もう辞めてしまおう」となることはありませんでした。それが長く続けられている理由の一つかもしれません。
瀧本さんはどうですか?
———瀧本さん
本当に全く同じ意見です。やりたいと思ったことを追求させてもらえる環境は、まさにエンの魅力ですよね。自分の得意領域である「キャリアのタグ」をどんどん増やしていけるので、仕事の幅が自然と広がっていきます。あとは、今は子育てをしていますが、仕事と家庭の両立が非常にしやすい環境であることも大きな理由です。
「今は全力で働きたい」という時期はコミットできますし、「子育ての時間を大切にしたい」という時期はバランスを調整できます。この柔軟なバランスが心地よいです。私も1年目の時は「転職したい、辞めたい」と思うこともありましたが、その後の19年間は不思議と辞めたいと思ったことがありません。
———木村さん:
19年間、それはすごいですね!まさに三木さんの「悪い時には大きな決断をしない」というマインドセットが、お二人のベースにあるのですね。
———瀧本さん
そうですね。それは非常に大きいと思います。調子が良い時に決断した方が、絶対に良い結果につながりますよね。精神的に追い込まれている悪い時期に無理に下した決断は、自分の視野を狭めてしまい、良い選択になりにくいことが多い気がします。
———三木さん:
そうなんです。一時的な問題から逃げるように辞めても、どうせ転職先や別の環境で、また同じ壁に向き合わなければならなくなりますからね。
|仕事と家庭の両立
———木村さん:
ありがとうございます。今、仕事と家庭の両立についてのお話が出ましたので、このまま深掘りしてお伺いしたいと思います。
「仕事と家庭の両立は難しいのではないか」「これから迎えるライフステージでやっていけるのか」と不安を感じる参加者も多いと思います。家庭と仕事を両立させる上で、それぞれ意識されている工夫やマインドセットはありますか?まずは三木さんからお願いします。
———三木さん:
私は、経験から学習して行き着いたのですが、「物事を深刻に考えすぎないこと」と「ゼロ百思考をしないこと」を意識しています。
社内には真面目で一生懸命なメンバーが本当に多いと感じます。真面目だからこそ「相手の期待に応えたい」「完璧にやり遂げたい」と自分を追い込んでしまいがちです。プロフェッショナルとして仕事の質を追求することは大切ですが、育児と仕事の両立において「完璧を求めること」は、物理的に不可能な“無理ゲー”になってしまう局面が必ずあります。なので、深刻になりすぎず、白黒で判断しない心の余白を持つようにしています。
それから、もう1つは「他人に過度な期待をしない」ということです。家庭で言えば夫や子供ですね。
———木村さん:
なるほど。

———三木さん:
これは「相手を諦める」という意味ではなく、「他人は自分とは違う人間だ」と割り切るということです。自分が大切にしている価値観を、相手が同じように大事にしているわけではないですし、同じように行動できるわけでもありません。それぞれやりたいこと、嫌なことがあります。そこに境界線を引いて考えないと、自分の思い通りにならない時にイライラしてしまいます。深刻になって家庭でイライラしてしまったら、お互いにとって最悪な空気になりますよね。
家庭の人間関係がぎくしゃくしたり不満を抱えていたりすると、精神的に影響を受けてしまい、仕事に全く集中できなくなります。子供の急な発熱など物理的に仕事ができない問題もありますが、それ以上に精神的なコンディションを整えるため、家庭を穏やかに保てるよう、この2つのマインドセットを非常に重視しています。
———瀧本さん
仕事と家庭って、「甘いものとしょっぱいもの」の関係に似ているなと思うんです。
仕事で一生懸命頑張ってストレスが溜まった時、家庭で子供と触れ合うとすごく癒やされます。逆に、子育てで「全然言葉が通じない!」とストレスが溜まった時に仕事をすると、「大人とスムーズに会話ができるってなんて最高なんだろう!」と感じます(笑)。仕事と育児、お互いがそれぞれのストレス発散の場として機能しているので、両立しているからこそ精神的なバランスが保てていて、すごく良い関係だなと思っています。
それから、少し私の個人的なバックグラウンドの話になりますが、私の母はすでに他界しているのですが、当時としては非常にパワフルなキャリアウーマンでした。幼い頃、夜寝る時にお話をしてもらうのですが、シンデレラや浦島太郎といったおとぎ話ではなく、母の仕事の「武勇伝」を聞かされて育ちました。母は服飾のデザイナーをしていたのですが、「いかにして厳しい納期を乗り切ったか」とか「パタンナーに発注したら全然違うものが出来上がってきて、それをどうやってリカバリーしたか」といった、身近な仕事の「大冒険」の話が、子供ながらにものすごく面白そうに感じられたんです。
よく「仕事の話は家庭に持ち込まない方がいい」と言われますが、私はそうは思っていなくて。もちろんネガティブな愚痴は持ち込みませんが、仕事を通じた「ポジティブな挑戦や冒険」の話は、家庭にどんどん持ち込んで子供に共有しても良いなと思っています。
昨日も長女から「パパの仕事とママの仕事、どっちがすごいの?」と聞かれたんです(笑)。夫の仕事もリスペクトしつつ、「ママはママで、一生物懸命に頑張る人を増やす仕事をしているんだよ」と話しました。子供とそうやって対等に仕事の話ができる関係や、「子供にとって自慢のかっこいい親でいること」も大切にしたいので、家庭で仕事の話を楽しく共有することは意識してやっています。
———三木さん:
なるほど、我が家とは対照的で面白いです。うちは家庭であまり仕事の話はしないタイプですね。
———瀧本さん
全然しないんですか?
———三木さん:
夫も私も、家では仕事のスイッチをオフにしたいタイプなので、仕事の話をする相手は、家族や夫ではなく別の人に求めている感じです(笑)。
———瀧本さん
私は夫に自分のセミナーを聞いてもらったりすることもありますよ(笑)。
———三木さん:
我が家は仕事の話をしなさすぎて、面白いエピソードがあって。夫が「今日は仕事で大勝負、勝負の日だ!」と気合いを入れて朝、家を出たんです。それを聞いていた6歳の息子が、「パパ、今日お相撲があるの?」と聞いていました(笑)。彼にとっての「勝負」は相撲なんです。
———木村さん:
(笑)。可愛いですね。
———瀧本さん
スーツを着ているのに「相撲にしては動きづらい格好だな」と思われていそうですね(笑)。
———三木さん:
帰ってきた夫も、ノリを合わせて「ちゃんとお相撲で勝ってきたよ!」と報告していました(笑)。子供が成長したら少しずつ仕事の話もできたらいいなと思いますが、今はまだそこまで深い仕事の話は家庭内では共有していないですね。そのような形です。
———木村さん:
それぞれの家庭に合った心地よい形があるのですね。ちなみに、ご自身の中で「仕事への捉え方や価値観」は、子供が産まれる前と後で何か変化はありましたか?
———瀧本さん
少し変化はありました。「自分が仕事だけに100%集中して取り組める時間」や、その「環境」があること自体が、ものすごく恵まれていて有り難いことなのだと実感するようになりました。
子供ができる前は、時間の制限もあまりなかったので、極端な話、少しダラダラと仕事を長引かせてしまっても、誰かに迷惑をかけるわけではありませんでした。しかし、育児が始まると子供の都合で仕事が急に中断されることが日常茶飯事になります。だからこそ、「何にも遮られずに仕事のことだけを考えられる時間」が、いかに贅沢な時間であるかに気付かされました。
それからもう一つ、メンバーや仕事相手が何か失敗をしてしまった時にも、「この人も誰かににとっての大切な子供なんだな、誰かのお母さんが一生懸命育てた人なんだな」と思えるようになり、自然と相手を寛容に受け入れられるようになりました(笑)。
———三木さん:
それは、めちゃくちゃ共感します!「この人も、家に帰れば誰かの素敵なお父さんでありお母さんなんだな」と想像したりしますよね。
———瀧本さん
そうなんです。「一生懸命頑張っているこの姿は、ご家族やお子さんにも伝わっているのかな」と考えて温かい気持ちになったり。親目線のフィルターが加わって、人の受け止め方がすごく優しくなった気がします。
———木村さん:
皆さんのお母さんのような、大きな視点ですね。
———瀧本さん
少し余計なお世話かもしれませんが、自然とそんな母目線が仕事でも活きているなと感じます。
———三木さん:
瀧本さんが今おっしゃったお話は本当に共感します。仕事に対する情熱や根本的な考え方自体は大きく変わっていませんが、仕事の「位置付け(捉え方)」は少し変化したなと思います。具体的に言うと、「仕事における評価」と「自分自身の人間としての存在価値」を同一視しない、ということです。
———木村さん:
なるほど、非常に深いです。
———三木さん:
瀧本さんのお話とも繋がりますが、一人の人間の人生全体を俯瞰した時、人には色々な役割がありますよね。仕事人としての役割、組織のメンバーとしての役割だけでなく、一歩外に出れば誰かの子供であり、親であり、パートナーでもあります。仕事は人生のあくまで一部分に過ぎません。
その一部分での成果や評価が、自分の人格や価値のすべてであるはずがない、と考えられるようになりました。もちろん、やるからには高いパフォーマンスを出したいと思って真剣に取り組んでいますが、自分の努力だけではどうにもならない市場環境や状況によって、結果がついてこないこともあります。仕事がうまくいかなかった時、過剰に「すべて自分の実力不足だ」と自分を責めすぎず、一歩引いて健全に現実を受け止められるようになったのは、子供が産まれて人生の役割が増えてからの大きな変化だなと思います。
|異動で感じたジレンマや葛藤
———木村さん:
ありがとうございます。
まだまだたくさん伺いたいテーマがありますので、続いてのトピックに進めさせていただきます。「営業から異なる役割にシフトした際、どのような葛藤やジレンマがあったか」という、事前アンケートでも多かった質問に入っていきます。
営業職は「個人の売上数字」という分かりやすい成果指標がありますが、コンサルタントや企画などの役割になると、直接自分で売上を生み出すわけではないため、「自分の組織への貢献価値」についてジレンマを感じることはありませんでしたか?この壁をどう乗り越えたのか、お二人にお伺いしたいです。瀧本さんはいかがでしょうか。
———瀧本さん
私は、その点に関する葛藤やジレンマは、実はあまりありませんでした。というのも、自分のキャリアを通じて、最終的に「自分が心から面白い、好きだと思える仕事を引き受けられる状態」を主体的に作ってきたという自負があるからです。ですので、まずは好きな仕事ができている環境への「感謝」が前提にあります。
また、売上という他者評価の数字よりも、「この仕事を通じて、自分自身にどれだけ新しいスキルや強みが身についたか」という自己成長にフォーカスしてきました。例えば、以前は開催できなかったような大規模なイベントを自分の手で企画から集客まで完結できるようになったり、新しい営業手法を仕組み化できたり。着実に能力が身についてレベルアップしているという実感に集中していました。
売上数字の他者比較だけで考えてしまうと、「他社や他部門にはもっと単価の高い商材を売り上げている人がたくさんいるのに」と、キリがない比較の沼に陥ってしまいます。世間一般に誇れる売上規模かどうかという外側の評価基準ではなく、自分のスキルが高まり、できることが増えている実感(内省的な価値)を重視しているので、売上を直接生まないポジションに対する葛藤はありませんでしたね。
———木村さん:
なるほど、自分軸での成長に集中されているのですね。
———瀧本さん
自分の成長とレベルアップに集中していれば、自然と不必要な葛藤は消えていくと思います。
———三木さん:
とはいえ、瀧本さんは「どの程度の成果を出せば、周囲の期待を大きく超えられるか」を常に的確に先回りして考えて、実際に期待を超える成果を出し続けていますよね。そのプロデュース能力が本当に凄いです。
———瀧本さん
極論、自己満足の世界なんです(笑)。やはり自分が「人生というゲームの主人公」だと思っているので、ステージが進んで新しい装備を手に入れて、ゲームクリアしていく感覚を楽しんでいます。
———三木さん:
物事を非常に高い視座から、客観的かつ「俯瞰」して捉えていますよね。全体像を冷静に見極めながら、その中で自分のやるべきことに100%集中している。
———瀧本さん
そう捉えた方が、精神的にすごく楽なんですよね。「自分の出した成果が、最終的に誰の手柄や数字になってもいい」と思えるようになります。もしこれが、「どれだけの売上を作ったか」「どれだけ直接感謝されたか」という他者からの評価ばかりを気にしていると、「こんなに頑張ったのに、私への見返りや感謝が足りない」「これだけ手伝ったのに自分の売上実績にならない」という不満が生じてしまいます。
そういう余計なストレスを抱えたくないので、私以外のメンバーが輝く形で成果が出ても全く構わないですし、私よりも他の人がやった方がスムーズに行くのであれば、喜んでその人に任めます。役職としてのマネージャーではない、いちプレーヤーの立場ですが、そういった俯瞰した視点を持っています。
———三木さん:
役職や肩書きという枠にとらわれず、様々な人を巻き込んで、プロジェクト全体の総指揮を執っているような動き方をされていますよね。
———瀧本さん
自分の中では「おばちゃん力」だと思っています(笑)。街頭で、道に迷っている人に「どこ行くん?」って声をかけて、目的地の方向を教えてあげる。おばちゃんは、自分が得をしようとか感謝されたいと思ってやっているわけではないですよね。それと同じような感覚です。

———木村さん:
(笑)。例えが非常に分かりやすくて、しっくり来ますね。
———三木さん:
「おばちゃん力」、確かに素晴らしい資質ですね。
コンサルタントとしての仕事においては、直接的に目に見える形で自ら売上を立てるわけではありませんが、クライアントとの関係性を深めることで「取引規模の拡大」に間接的に寄与することができます。また、コンサルティングや研修を通じて、対面する経営者や受講生である企業の社員の方々からリアルなフィードバックをいただけるので、「自分の介在価値」に対する手応えや貢献実感は非常に得られやすかったです。ですので、その点でのジレンマはそれほど感じませんでした。
ただ、コンサルタントの仕事と並行して、「サービス企画」などの純粋な企画職をメインでやっていた時期は、かなり大きな葛藤がありました。当時の私の家庭環境の制約があったのですが、コンサルタントの業務は、基本的には終日クライアント先に常駐して対応することが多く、時間の拘束が長い働き方です。しかし我が家は、夫が必ず毎日社外へ出社する勤務形態だったため、まだ幼い子供の朝と夕方以降の育児は、物理的にすべて私がメインで担う必要がありました。
そのため、出張や終日の顧客常駐が必要なコンサルティング業務の比率をどうしてもセーブせざるを得ないという事情がありました。そこで、時間の拘束が少ない代わりの手段として、研修プログラムの開発や、ノウハウを新たなパッケージサービスに落とし込むといった「サービス企画」の領域を担当することにしました。
ただ、企画という仕事は、どれだけ熱量を持ってアイデアを出して思考を重ねても、それが実際に「形になって世の中にリリースされること」自体が非常に少ない職種です。自分が何ヶ月もかけて取り組んだ仕事が、お蔵入りになってしまったり、あるいはリリースまでこぎつけても市場であまり売れなかったり。ダイレクトに誰かの役に立っているという「手応えや目に見える形」が非常に得られにくい側面があります。成果が非常に見えにくいため、自分が組織にどう貢献できているのか、実感を持ちづらい部分があり、そのジレンマは当時かなりしんどかった記憶があります。
———木村さん:
ありがとうございます。確かに、企画職のメンバーからは「自分の仕事の成果や手触り感が得られにくい」「貢献の実感が湧きづらい」というお悩みが事前に多く寄せられていました。
瀧本さんのように、その都度「このスキルが身についた、成長できた」と、自分でレベルアップを実感できる工夫をしていれば乗り越えやすいのかもしれませんね。三木さんがそうした企画時代のジレンマを経験されていた時、ご自身の中で指針にしていた「ロールモデル」や、「この方向に向かっていくぞ」と決めていた理想のキャリア像などはありましたか?
———三木さん:
実は、特定の「ロールモデル」という存在は、昔から持ったことがないんです。
———木村さん:
えっ、そうなんですか?
———三木さん:
「ロールモデルを設定しよう」という話をよく耳にしますが、自分の中で「この人!」という定義をしたことがありませんでした。
———瀧本さん
私も同じく、明確なロールモデルはいないですね。
———三木さん:
そうですよね。他者と自分は、持っている資質も、置かれている状況も全く異なります。特に子育てを始めてから強く実感したのですが、例えば「子供が2人いる家庭」同士であっても、子供の特性、体質、家庭内で頼れるリソースなどは、1家庭ごとに全く違います。ですので、他人の特定の働き方を「ロールモデル」としてそのまま自分に当てはめようとしても、うまくいくはずがないなと考えています。
ただ、「ロールモデル」は設定していませんが、日々の仕事の中で「心の励みにしてきた人」は本当にたくさん周りにいます。例えば、身近にいる瀧本さんが一生懸命頑張っている姿を見て、「彼女がこれだけ頑張っているのだから、私もまだやれる、頑張ろう」と刺激をいただいたり。あるいは、仕事で壁に突き当たった時に、親身になって話を聞いてくれる同僚や、的確なフィードバックをくれる信頼できる先輩が周りにたくさんいて、節目節目でそうした方々に相談させていただきながら、ここまで歩んでこられたと感じています。
それから、もう一つ私自身のキャリア形成の話になるのですが。私が最初、地方支社に配属された約20年前は、今よりも働き方の選択肢やキャリアパスが非常に限られていました。ワンオフィスで人間関係も固定化されやすく、事業部や職種の幅も限られていたため、「この先、どういうキャリアを描いていけるのだろう」と未来を想像しにくい環境でした。また、当時は結婚や出産を機に、仕事との両立が難しくなって退職されていく女性の先輩方を多く見送ってきました。そうした状況を見て、「もし私が、色々な領域に仕事を広げて両立を実現できたら、いつか誰かにとってのキャリアの選択肢になれるのではないか」と考え、自分がその道を切り拓こう、と心に決めた部分もありました。
それから、当時名古屋で働いていた頃の大先輩であるAさんという存在が大きかったです。非常に忙しい環境の中でも、しっかりと産休・育休を取得して復職され、第一線で活躍し続けていらっしゃる背中を見て、「この実績があるのだから、私にも絶対にできるはずだ」と、大きな勇気をいただきました。ですので、特定の完璧なロールモデルはいなくても、そうやって「心の励みになるロールモデルの欠片」のような存在が周囲にたくさんいたからこそ、それらを刺激に変え、自分と向き合い(内省し)ながら、ここまでやってこられたなと思っています。
———木村さん:
ありがとうございます。お二人のこれまでの挑戦の軌跡や今のリアルな姿自体が、すでに社内の多くのメンバーにとって、素晴らしいロールモデルになっていると感じます。
「お2人のようになりたいけれど、あまりに優秀で、自分にはとても真似できないのではないか」と感じてしまう方たちもいるかもしれません。ですが、お二人がお話ししてくださったように、完璧な一人のロールモデルを目指すのではなく、様々な先輩の良い部分を少しずつ取り入れる「モザイク型のロールモデル」の一つとして、今日のエピソードを皆さんのこれからのヒントとして持ち帰っていただければと思っています。
もっと詳しくお伺いしたいところですが、お時間も限られておりますので、最後に、今キャリアなどに悩んでいる視聴者の皆さまに向けて、お一人ずつ応援のメッセージをお願いいたします。まずは瀧本さん、お願いいたします。
———瀧本さん
はい、ありがとうございます。先ほどのロールモデルに関連して、私も中途採用の支援をしていた頃から、非常に多くの転職者インタビューや、様々な方の人生の取材を重ねてきました。今も様々な現場で働く方にお話を伺う機会が多いです。そこで実感するのは、「色々な人のキャリアストーリーに触れて、そこから少しずつ刺激を受けること」の大切さです。
私自身、社内やプロジェクトの中で、変化を起こそうと孤独に「孤軍奮闘」している熱い方々の背中を、とても励みにしてきました。「自分と似た課題意識や思考パターンを持っているな」「この人の仕事の仕方は本当にかっこいいな」と感じる部分的なパーツを、自分の中に取り入れて、日々の活力にしています。
そうした同じような志を持つ仲間や社外の先輩たちと対話することで、非常に前向きで有益なアドバイスやヒントをもらうことができます。実際、私が産休からの復職に悩んでいた際、力強いアドバイスをくれたのも、他社でバリバリとキャリアを築きながら育児を両立されている先輩女性でした。今日ウェビナーで出会った私たちとのご縁も含めて、同じような課題意識や、近しい思考を持っている人との繋がり(縁)を、ぜひこれからも大切に育んでいっていただけたら嬉しいなと思います。
———木村さん:
ありがとうございます。最後、三木さんお願いします。
———三木さん:
ありがとうございます。私から、今とても気に入っている大好きな言葉をご紹介させていただきたいと思います。
最近、趣味で「お習字」を始めまして、そこで出会った言葉なのですが、「桜梅桃李(おうばいとうり)」という四字熟語があります。
桜、梅、桃、李(すもも)、それぞれの花が他と比べることなく、独自の時期に独自の美しさで咲き誇る、という意味があります。これを人に置き換えると、私たち一人ひとりにも独自の個性や資質があり、持っている強みや歩むペースも全員違います。他者との違いを認め、受け入れた上で、「自分自身が持っている良さや強み」を最大限に活かしていくことが最も大切である、という教えです。つまり、「梅は、桜になろうとしなくていい」ということです。
他人の素晴らしい活躍や華やかな実績と自分を比べて落ち込んだり、「自分はあの人のようになれない」と悲観したりする必要は全くありません。自分自身の持っている「良さ」を見つめ直し、それをどう育んでいくかにフォーカスを当てるべきです。
また、花が咲く時期や、咲くまでの時間の長さもそれぞれ異なります。長く厳しい冬の寒さにじっと耐えてからやっと大輪を咲かせる花もあれば、春の訪れとともにいち早く可憐に咲く花もあります。人生のバイオリズムも同じで、誰しも良い時期と悪い時期(冬の時期)があります。他人の「今、美しく咲き誇っている華やかな瞬間」だけを見て焦るかもしれませんが、その直前まで、その人がどれだけ長く険しい冬の時代を乗り越えてきたかは、外からは見えません。「誰にでもそれぞれのペースがあり、それぞれの冬がある」ということを理解しているだけで、ずいぶんと心が軽くなるのではないでしょうか。
私自身も、仕事や育児がうまくいかない時期に、この言葉を思い出して前を向くようにしています。皆さん一人ひとりに、必ず独自の輝きや素晴らしい良さがあります。他人と比較するのではなく、「自分の良さをどう見つけ、どう大切に育てていくか」にフォーカスして、ご自身のペースでキャリアを歩んでいっていただけたら嬉しいです。私自身も、そうありたいと常に思っています。
———木村さん:
素晴らしいお話をありがとうございます。最後に見事に締めくくっていただきましたので、こちらの温かい言葉をまとめとさせていただきます。
———瀧本さん
組織のキャッチコピーにしたいような素晴らしい言葉ですね。
———木村さん:
本当にそうですね。どこかのスローガンに掲げましょう(笑)。
それではお時間となりましたので、本日のウェビナーは以上とさせていただきます。改めまして、本日のゲストである三木さん、瀧本さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!
ここまで。
みなさん、レポートをご覧いただきありがとうございました!最後のあまりにも素敵な言葉に印象が持っていかれてしまうのですが、全編学びだらけのお時間でした…!😌みなさんのヒントになっていましたら幸いです!
WOMenLABO 部署間交流分科会では、今後も様々な括りでみなさんのキャリアに役立つ情報をお届けしていきます。今後の活動にもぜひご注目ください!
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この記事を書いたレポーター

- 高田
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