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しみねぇのレインボー大作戦!freee が考える、多様な人材が自分らしく働ける職場づくりとは?
2018/10/26UPDATE!

しみねぇのレインボー大作戦!freee が考える、多様な人材が自分らしく働ける職場づくりとは?

しみず
エン・ジャパン広報。好きなお酒は鍛高譚。ホットヨガでデトックス。

“しみねぇ”でおなじみ、広報の清水がお送りする新企画、「レインボー大作戦」第2弾!

 

▼レインボー大作戦とは?

東証一部に上場も果たし、組織もかなり大きく成長したエン・ジャパン。

今後、多様な社員が1人1人、もっと活躍できる会社にしたい!そんな想いからスタートしたのがこの連載企画です。

ダイバーシティ推進に積極的な企業様を訪問し、具体的な取組み内容や、推進する上での課題について詳しく伺います。

記念すべき第1回は、「サニーサイドアップ」様でした!

 

しみねぇのレインボー大作戦!サニーサイドアップに聞いた!「ダイバーシティ」推進のヒントの巻

 

今回は第2弾

お話を聞いたのは・・・

 

freee株式会社」様です!

 

 

無料から使える、クラウド会計ソフトを提供している同社。初めての決算書作成や確定申告も簡単に行なえるとあって、人気を博しています。設立から6年にして、すでにクラウド会計ソフト市場でトップシェアを獲得。その他にも、人事労務や会社設立支援など幅広いサービスを展開。現在、急成長を続ける大注目の企業です。

 

 

そんなfreeeさん、実はダイバーシティ推進に非常に積極的。2017年に続き今年2018年にも、国内初の職場でのLGBTに関する取組評価指標『PRIDE指標』においてゴールド賞を連続受賞しているんです。

さらに過去にも、Great Place to Work®主催の日本における「働きがいのある会社」ランキング中規模部門(100人以上999人以下)で第 4 位を受賞と、社員がイキイキと働いている印象の強い同社。

『きっとダイバーシティ推進に積極的なはず!秘訣や取り組み、ぜひ学ばせてもらいたい!』とインタビューを申し込んだところ、快諾いただきました。

 

今回お答えいただいたのは、この方!

freee株式会社 ダイバーシティ推進室・室長の吉村さん。

 

ダイバーシティ推進の根底にある、freeeの“価値基準”

 

吉村さん、本日はよろしくお願いします。かねてからfreeeさんに是非お話を伺いたいと思っていたので、とっても嬉しいです!

 

 

当社としても、より多くの企業でダイバーシティ推進に関する理解が進むことを願っています。なんでも聞いてくださいね。

 

 

心強いお言葉、ありがとうございます!では早速・・・。今年3月にダイバーシティ推進室を発足されたと伺いました。どんな経緯があったのでしょうか?

 

 

設立から丸6年、従業員数もおかげさまで増加して、400名以上になりました。会社にも多種多様な人材が集まってきたんです。社員の働きやすさや会社としての成長を考えたとき、異なる特性や価値観を持っている社員が、100%の力を発揮できる職場にしていきたい。この想いから、ダイバーシティ推進へ本格的に取り組むべく、部署が発足したんです。

 

 

社員への想いがキッカケだったんですね。実際にダイバーシティ推進室では、社員の働きやすい職場づくりのために、どんな取り組みを行なっているんですか?

 

 

発足してから、まずは相談窓口を設置し、告知することと併せて、社内に組織の目的や、なぜダイバーシティ推進に取り組むかの発信を行いました。社内で息苦しさを覚えている人は尚更なかなか一歩を踏み出しづらいだろうと考えて、気軽に相談して欲しいという思いがあったんです。

その後、例えばLGBTに関する全社向け研修や、同性パートナーを持った社員向けに制度整備を実施しました。いずれの取り組みにおいても大切にしていたことは、メンバー間の信頼関係を構築し、深めるために、メンバーの様々なバックグラウンドを理解し合うこと。その延長線上に、LGBTについても理解を深めていきたいと思っています。

 

ダイバーシティ推進を進めていく上で、苦労したことはありましたか?

 

 

「ダイバーシティ」という価値観の本質である、「異なる価値観を受容する」ことがなかなか最初は上手く伝わりませんでした。具体的には、例えばLGBTの存在を伝えた時に、理解を示さないといけないのではないか、と息苦しさと感じさせてしまうことがありましたね。

今は必ず「受け入れられなくてもいいんだよ」ということをセットで発信しています。「良かれと思って」する発信が誰かを追い詰めることのないよう、あくまで「あなたと私は違う」という考えに立ち戻ろう、というメッセージを強調するようにしています。

また最初は、「どこまで、なにをやるべきか」に悩みました。「この取り組みはやりすぎ・・・?」「この制度は受け入れられるかな・・・?」と考えてしまうこともありましたが、そういうときはfreeeが大事にしている“価値基準”に立ち戻りましたね。

 

freeeさんが大事にする価値基準が、吉村さんの背中を押してくれたんですね。

 

 

ダイバーシティ推進を加速させた、“アライ”とは?

気になっていたのですが、吉村さんのPCに貼ってあるレインボーカラーのステッカー。社員のみなさんの持ち物にも貼られているのを見かけました。

 

 

このステッカーは、まさにダイバーシティ推進に積極的に取り組んでいる証です。LGBTを理解し、支援する人のことをally(アライ:味方)と呼ぶのですが、社員が意思表示をしてくれたらいいな…と思い、配布用のステッカーを作りました。配布当初は、ステッカーを貼ってくれる社員が2~3割居てくれたら、万々歳って思っていたんです。

 

 

 

しかし、蓋を開けてみると、大半の社員が喜んで持ち物に貼ってくれたんです。すごく感動しましたね。同時に、絶対に当社でダイバーシティ推進を成功させよう!と、改めて決意するきっかけになりました。

 

そんなに多くの方が賛同してくれたんですか!すごく勇気づけられますね。

 

 

このステッカーを作ったことで、社内のダイバーシティ推進は加速しましたね。ステッカーを貼っている社員が多いことで、社内でLGBTをカミングアウトする社員が増えてきたんです。社員にダイバーシティを受容し合うカルチャーが浸透していることを実感しました。

制度を超えて、カルチャーとして根づいているんですね。理想的!ちなみに、賛同されないという方もいらっしゃるんですか?

 

 

LGBTを理解することに抵抗がある社員ももちろんいます。しかし、その価値観の違いも“多様性の一種”だと受け止めています。「理解しなさい!」と強要することは、価値観が異なる社員をマイノリティとして追いつめてしまうことになってしまいます。だから、あえて「理解しなくてもいいんです。ただ、LGBTの人がいるということを知ってください」と伝えています。

 

全ての価値観を許容し合うカルチャー、すごく素敵ですね。

 

 

 

性別も、性格も、働き方も・・・違うことは、当たり前。

 

当社では、入社時にfreeeのダイバーシティについての考え方を知ってもらう研修の他に、毎年4月に開催されるレインボーパレード(※日本最大のLGBTのイベント)前と10月のPRIDE指標発表時に、ダイバーシティ推進研修を社員向けに行なっています。研修資料なども、我々でイチから作りました。

 

 

外部研修を行なう企業は多いですが、あえて社内で実施しているんですね。

 

 

 

“ダイバーシティ”という言葉を聞いたことはあっても、身近な言葉ではない社員も多いはず。だからこそ、実際にfreeeの社員が前に立って伝えることで、耳を傾けてもらいやすいと思ったんです。

 

 

なるほど。研修では、どんなことを伝えているんですか?

 

 

 

新人研修では、ダイバーシティを自分事にとらえてもらえるようにお話します。先輩社員に比べると、新入社員はマイノリティ(少数派)ですよね。入社当時って、新入社員は慣れない環境と仕事に、きっと緊張を覚えるはず。なので「いま、新入社員のあなたが感じている居心地の悪さ(緊張)と、LGBTの方が感じる居心地の悪さは似ているんだよ」と置き換えて伝えます。

その上で、性別、国籍、性格、働き方、好きなもの、嫌いなもの・・・、それぞれ価値観が違う社員がいる中、どうしたらみんなが過ごしやすい職場になるかを、みんなでディスカッションしてもらうんです。研修を通じて、「人と違うことは、当たり前なんだ」ということを理解してもらいたいと思っています。

 

違うことは、当たり前。freeeさんが考えるダイバーシティとは、違いを個性として捉えるということなんですね。

 

 

 

はい。ダイバーシティ推進に向けた取り組みを通じて、LGBT当事者だけでなく、周囲の社員からも、「さらに過ごしやすい環境になった」という声が聞こえるようになりました。“ちょっと違う”ということも、当社ではみんな受け入れてくれます。だからみんなオープンな気持ちで働ける。自分らしく、100%の力を発揮できるんだと思います。

 

どんな価値観の社員も尊重しながらダイバーシティを推進しているんですね。会社のカルチャーも、社員のみなさんの想いも素敵です!最後に、これからダイバーシティ推進に励みたい当社のような企業にアドバイスをお願いします。

 

 

まず、ダイバーシティ推進の活動を明示することは大事です。freeeの場合は、アライを作ったことで、会社として本気で取り組んでいることを社内に示すことが出来ましたし、結果的に推進しやすくなりました。あとは、経営層や上位役職者を巻き込むこと。たった一言でも、社内で影響力のある社員が活動をサポートしてくれることで、会社にとって、だんだんとスタンダードな話題になっていくんです。

ダイバーシティ推進には、多くの社員の協力が不可欠ですね。

 

貴重なお話、ありがとうございました!

 

 

 

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LGBTの社員もそうでない社員も、尊重しあっているfreeeさん。「ダイバーシティ推進を、スタンダードのカルチャーに」という言葉に胸を打たれました。すべて社員の違いを“当たり前”と受け入れ、考え方を尊重している。だからこそ、さまざまな取り組みに成功しているのだと思います。

今回のインタビューでは、ダイバーシティ推進における大事にしたい考え方を学びました。

 

☆おまけ☆

私もステッカーを頂きました!

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