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日々是拉麺 Day4 丸福 荻窪店
2016/08/03UPDATE!

日々是拉麺 Day4 丸福 荻窪店

ハヤテ
つれづれなるままに、日ぐらし麺に向ひて。そう、人生の数だけ、ラーメンがある。

田舎の母(´・ω・)「東京は危ない街だから、くれぐれも気をつけるんだよ。何か足りないものがあったら送るから言ってね。」

さいたま市に生まれ育ち、今は練馬区に住む私が抱く、「上京」のイメージだ。
(新幹線のホームや空港の出発ゲートで、こんな会話が実際になされていると信じている。)

 

確かに「警●庁24時」を見れば、歌舞伎町パーリーピーポー(通称:パリピ)が暴れている様子や、六本木で泥酔した女性を介抱しているフリをする怪しい男の様子や、路地裏でやりとりされる白い粉の様子が映し出されている。

しかしそれだけが東京ではない。多くの人が集まっているからこそ、多くのトラブルだけではなく、多くの人情がある。

ただ少し、華やかなネオンの陰に隠れて見つけにくいだけなのだ。

今日は変わり行く東京を見守ってきた、「温かい東京」を感じられるラーメンを紹介しよう。

 

(次はーおぎくぼーおぎくぼです。荻窪を出ますと次は、吉祥寺に止まります。)

 

そのお店は荻窪駅北口を出て右、小さな商店街の中にある。
黄色の看板に白い暖簾。どこかの有名ドラマから出てきたような店構え。

「らっしゃい。」

スライド式の戸を開けると、年配の店主が新聞を読む手を止めて準備を始める。
店内はその歴史は感じさせるものの、決して汚くはなく、さっぱりとした店内だ。

注文は、壁にあるメニューを見て行う。
ちなみにここでは「ラーメン」などという野暮な表現はしない。「中華そば」と呼ぶ。
間違って「ラーメン1つ!」などと言おうものなら…

…おっと、誰か来たようだ、話を続けよう。

 

注文を聞くなり、店主は麺をほぐしてお湯へ放り込む。それからスープを用意し、具となるチャーシューをセット、と見せかけてもやしを軽くお湯にくぐらせ、その勢いで茹で上がった麺をすくいあげて、湯切りをしながら一人分にまとめていく。

流れるような、それでいてムダを極限まで排した一連の動き。
こ、これが…魚粉やベジポタや油そばなどの流行には惑わされない、老舗の余裕なのか…っ!

老舗の真骨頂を目の当たりにしたところで、7月24日17:53、今日の一品が到着。

 

丸福 荻窪店

 

油は控えめに、じんわりと広がる醤油ベースのスープ。
その上に乗っかるメンマ、もやし、ひき肉。

スープを一口すする。その口あたりの優しさに、

田舎の母( ・ω・)「おかえりなさい」

 

…とは聞こえなかったが、醤油のしょっぱさが立っているわけでもなく、かといって決して味が薄いと感じるわけでもなく、出汁の旨みとほどよい醤油がじんわりと伝わってくる。

何か温かいものに包まれていくような不思議な感覚。
ホッと一息をこぼさずにはいられない。

麺はほどよくまっすぐでシャンとしており、適度にスープを身にまとってやってくる。
そこに半生のもやしがシャキシャキ感を、アクセントとして持ってくる。

そう、めまぐるしく変化する東京で、我々が失いかけていたものは、全てここにあったのだ…

 

 

情報があふれる現代において、流行は拡散されやすい。
またSNSを中心として、「流行に乗っかっているわたし」という情報も拡散されやすい。

しかしそうして流行となったものは廃れやすくもある。
そのよさが「思い出」として人々の記憶に残る暇などもない。
あっという間に消費され、また次の流行に押し流されていく。

流行だけがラーメンではない。有名なことがおいしさの証ということでもない

複数の世代に亘って愛されるということ。
人々に「思い出の味」だと慕われること。

その価値に気付かされる一杯なのであった。

ごちそうさまでした。

 

ε= 店 ε= 舗 ε= 情 ε= 報 ε= ε= ε= ε= ε= ε= ε=┏( ・_・)┛

丸福 荻窪店

東京都杉並区上荻1-6-1
MAP:https://goo.gl/maps/enLXKJRdjrM2

┗(・_・ )┓= 3 = 3 = 3 = 3 = 3 = 3 = 3 = 3 = 3 = 3 = 3

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