
大事な社員と事業を守る「BCP」って何?総務のお2人に聞いてみました! #きょうのエン
こんにちは、広報の西春です。
先日、社内掲示板で下記のような共有が。
「大規模地震初動対応マニュアルをリリースしました! by BCP担当」
※厳密にいうと元あったマニュアルをリニューアル。
広報たるものどんな情報もチェックせねば!と思い、早速マニュアルを確認したところ、結構なサイズ。
かつ、災害が起きてからのステップも細かく分かれていて、分かりやすい。
一体だれがこれを作っているんだ?
そして、「BCP」って何のことだろう? と思い、早速製作元の総務部に連絡をしました!
色々と聞いたこと、みなさんに伝えたい・知ってほしい内容が沢山なので、
是非、最後までご覧ください!
今回お話を聞いたのは、このお二人
今回はよろしくお願いいたします!!
※そもそも「BCP」とは?
BCP(Business continuity planning,事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
中小企業庁BCP策定運用指針 より引用
https://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/level_c/bcpgl_01_1.html
簡単に言うと、何か起こった際に
被害を抑える + 事業存続がすぐに再開できる ようにするために事前に色々と決めておくことです。
「でも、まずは社員の安全が第一ですよね」
と話すのは、飯野さん。
>飯野さん
「BCP」自体は、事業存続のためのものですが、事業をつくるのは組織であり、社員1人1人です。
今回のマニュアルは、何かしらの事象が起きた際に、まず社員が安全を確保できるような体制づくりや、災害初期に行ってほしいことをまとめています。
今回の取り組み(マニュアル作成及び、その他の調整)はいつから始まっていたのでしょうか?
>今村さん
BCPを今期の総務の注力業務の一つとして設定し、具体的な成果物と期日の目標設定をしたことがきっかけです。
BCP策定については、従来から重要なテーマとして挙がっていたものの、いつ起こるかを予測できないので、どうしても今ここにある緊急度の高い業務を優先して対応する状況が続いていました。
マニュアル自体の作成は1ヶ月ほどですが、情報収集や構想機関も踏まえると…と1年以上は経っています。
項目だけ見れば、非常に単純なのですが、このカタチに落ち着くまで何度もやり直しています笑
作成時に大変だったこと、こだわったことは?
>飯野さん
「正解がない(企業によって内容が大きく異なる)」「膨大な検討事項がある」「各々によってBCPに対する考え方が重視項目が異なる」といった要素がある中で、他業務と両立させながらカタチをつくっていくか。これがなかなか大変です(今も)
こだわりは… 「当社にとって使えるものか?役にたつか?」を突き詰めたことですね。
ぶっちゃけると、見栄えの良いマニュアルをつくるだけであれば、書籍やネット、セミナーなどで入手できるテンプレートをコピペしたり、コンサルに費用を払えばそれで完了できます。
目的が「マニュアルづくり」であればこれが最短ルートですが、そういう見せかけのものをつくって終わりにするのは全く意味がないので。
>今村さん
今回はマニュアル作りの話ですが、いつも実施している「安否報告の訓練」などもBCPに関連する1つです。
実は…今までは安否確認の応答率は50%にも満たない状態でした。
しかしこの状態では、社員の命を危険にさらすことに繋がりかねない!!と思い、前回は大幅なテコ入れを実施。
見事100%まで持っていくことが出来ました。
まずは全員が安否報告できる状態をつくらずして、BCPを語れないだろう、という思いで対応していました。
社員のみなさんに伝えたいこと
マニュアルを通じて目的を理解し、「各自で」必要な準備をお願いします!
これは、僕らの業務を放棄するとかいう話ではなくて笑
災害対策の一番重要な目的は「安全を確保して、命を守ること」です。
そのためには、基本行動を理解した上で、出来る限りの事前準備を行ない、私達一人ひとりが主体的・自律的に対策にあたれるかどうかが重要です。
マニュアルをつくった人間が言うのもなんですが、もし災害が起こったら、マニュアルに書いていないことが多発する可能性が高いはずです。そんな時に、「誰かが何とかしてくれる」というスタンスではなく「自分に何が出来るか、何を為すべきか」という考えから、自分で自分の身を守り、仲間やお客様の身を守り、その結果、事業を守れる。それができる会社にしたいと思います。これは、災害どうこうではなく、平素の仕事と共通しているかもしれません。
最後に、BCPに関する今後の取り組みを教えてください
>今村さん
BCPという観点では、まだまだ最初の1歩を踏んだレベルなので、より効果性と実効性を高められるような準備をしていきたいです。そのためには、まずは今つくっているものを「使えるもの」にしていくことが大事なので、そのための訓練や情報提供など運用面を強化していきたいです。
膨大で緻密な資料をつくることには何の価値もないので「役に立てるもの」をとにかく意識します。
>飯野さん
あと最後に何ですが、、、
難しく考えず、小さな行動で良いので準備をはじめていただけると嬉しいです!
今すぐできることとしては、「防災アプリのダウンロード」です。
台風など地震以外の自然災害、インフルエンザなど感染症の情報など、幅広く把握できるので、日頃から情報に触れることで、きっと役に立つはずです。
もし、まだ対応していない方がいれば、この機会にぜひ!お願いします。
▼スマートフォン用 防災アプリ(例)
□ NHK ニュース・防災(各地の災害情報や避難情報を入手可能)
https://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/index.html
□ Yahoo!防災情報(プッシュ通知で「いま」の災害情報がすぐ分かる)
□ 特務機関NERV防災(利用者に最適な防災情報を国内最速レベルで配信)
□ 東京都防災アプリ(東京都公式の防災アプリ)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1005744/index.html
▼防災関連のサイト(例)
□東京防災 (東京以外のエリアの方も、防災の基本知識を得るために役立ちます)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/390/all_8ver.pdf
□ NHK そなえる防災 (理解度テスト、Q&A、動画コンテンツなど充実)
□ Yahoo!防災手帳 (防災関連の情報が分かりやすくまとまっています)
https://emg.yahoo.co.jp/notebook/
□ 住んでいる市区町村の役所にある防災ページ(ハザードマップや避難所を把握できます)
お2人ともありがとうございました!!
▼あとがき▼
今回記事を書いているときに、新型コロナウィルスの感染拡大がニュースになっていました。
恐ろしいと思い、すぐに防災関連のニュースアプリもダウンロード。
お2人の話から感じたのは、やはり小さなことからでもできることをやること。
例えば、この記事を見てくれたなら、マニュアル読んでみるとか、アプリ開いてみるとか、そういったところからでいいと思います。
今までの自分よりも少しでも意識が、考え方が変わる機会になったらうれしいです。
それでは、また来週のエンソクでお会いしましょう!
この記事が気になったら
シェアをお願いします!


積極採用中!
詳しい採用情報はこちらから!
この記事を書いたレポーター

- にしはる
- エン・ジャパンの広報。#熊本 #アニメ #カメラ #日本酒 #温泉 #甘いもの