1年以内に入社した社員の中で、シンボリックな活躍をした方に送られる「新人賞」。
今年の4月に新卒で入社したものの、すでに既存社員に並ぶほどの成果を出している枦山拳也さん。今回のインタビューでは彼を突き動かす信念に迫ります。
▼枦山さんはこんな人
2019年4月入社。大阪で人材紹介サービス「エン エージェント」のコンサルタントとして勤務。入社後活躍サービスで人材紹介業界を変革するべく日々業務に従事する。映画と漫画をこよなく愛する一面も。
「求職者の可能性を広げる」。求職者の入社後活躍の実現に向けた徹底的なヒアリングが成果の要。
──改めて受賞おめでとうございます。今回の新人賞を受賞するにあたり枦山さんが取り組んだことについて教えて下さい。
まずは量と質の両立にこだわりました。量の部分では、経験が少ない1年目だからこそ多くの面談を重ねてきました。ただ闇雲に量だけ稼いでも良質な経験は積めません。質の面では「求職者との関係構築」に注力してきました。相手の話を丁寧に聞く。思いやりと尊敬の念を持った面談や求人の提案を徹底してきました。
面談にお越しになるのは自分よりも年齢が上の方しかいません。社内だけでなく、時には求職者の方に教えを請う場面もありました。こんな若造に…と思われても、求職者の人生設計を深く理解できるようヒアリングを重ねました。
それは「求職者の可能性を広げる」ことこそがエージェント業のミッションだと定義したからです。選考が通りそうな求人だけを紹介することが求職者の入社後活躍につながるのか…。
本人との会話を重ね、本人の希望とその裏にある人生設計まで深くヒアリングする。
求人票ではわからない会社の雰囲気を徹底的にヒアリングし企業情報を理解する。
求職者の仕事人生の充実に寄与できるよう、徹底的に求職者と企業の理解に努めたからこその結果だと考えています。
「社会正義性」と「収益性」、相反する両者を追求する。
──枦山さんが仕事をする上で大事にしていることとは?
大事にしているのは「社会正義性」と「収益性」の両立。この2つは矛盾していると思います。社会正義性は突き詰めるとボランティア、収益性は突き詰めると売上至上主義になってしまう。事業運営上はいずれも大事な視点です。
しかしどちらかに偏らず両者も大事なものとして突き詰めていくことがエンらしさ。同様に量と質を両立し、矛盾を矛盾とはとらえつつも大切なことだからこそ妥協はしない。これが私の信念です。
──これだけ強い気持ちをお持ちの枦山さんを突き動かすものはどういったところにあるのでしょうか?
私の家庭は少し複雑で生まれながらに背負うものがたくさんありました。
幼少の頃から中学校まで野球をしてきました。甲子園出場高校への推薦を掴んだものの中学最後の夏の大会で肘を壊して大好きな野球をやめざるを得なくなりました。
この他にも、私の人生は絶望がたくさんありました。
これまで感じた絶望に比べれば仕事の失敗は何ら苦にならない。仕事に失敗したからって次に挽回できるチャンスはいくらでもある。仕事ができなくなるわけでもない。だからこそ私は強い気持ちを持って業務に取り組めているんだと思います。
成果の報酬は周囲からの期待とチャンス。
──成果を通じて得た気付きはありましたか?
成果を出すと周りからの期待値が上がることでしょうか。重圧にもなっていますが笑。
以前に比べて自分自身の経験を共有する場をいただいたり、会長とのランチ、入社1年目(ルーキー)のランチ会の企画といった、チャンスをいただく場が増えました。
初期は自分のことしか見えていませんでしたが、もっと会社を、組織を良くするために自分は何ができるかを考える機会が増えました。少し目線が上がるような感覚でしょうか。
この感覚と、ルーキーならではのハングリー精神も忘れず精進して行きたいと思います。