
勝てる場所を見つける。敏腕ディレクターのセルフブランディング術とは。 #社長賞への道
SF小説といえば、星新一。
野球といえば、星飛雄馬。
IT業界の採用といえば。そう、星めぐみ。
今回は、先日のキックオフで見事「社長賞ベストプレーヤー賞」に輝いた、制作ディレクター(※)の星さんにインタビュー。「IT業界の採用ならこの人に任せておけば間違いない」と社内でも評判の彼女は、一体どうやって「ITの星」ブランドを築いたのでしょうか?詳しく話を聞いてきました。仕事で「自分の価値」についてお悩みのみなさま、ぜひご一読ください。
制作ディレクター=エン転職に掲載される求人広告の制作ディレクションを担当する職種。求人企業への取材にはじまり、採用ターゲットの設定、広告設計、制作ディレクション、選考フローの提案まで。「活躍する人材」を採用するためにあらゆる手を尽くす、採用成功のキーパーソンともいえる。
▼星さんはこんな人
2017年新卒入社/英語ペラペラ/趣味は料理と日本酒/座右の銘は「チャンスの神様は前髪しか無い」
▼社長賞受賞のポイント
◎採用難度が高いIT業界の求人で、抜群の採用成功確率を実現したこと。
◎結果、営業からの圧倒的指名率を誇り、独自のポジションを築いたこと。
◎上記成果を出すため、自主的に様々なインプット・発想研磨に取り組んだ点。
はじまりは「危機感」から。
――星さん、この度はおめでとうございます!今では「IT業界の採用といえば星さん」ですが、どうやってそのポジションを築いたんでしょうか。キッカケから教えていただければと思います。
ありがとうございます!もとをたどれば「危機感」がはじまりだったように思います。
実は私、入社1年半でエン転職の営業から制作ディレクターに異動してるんですね。1年半。ようやく営業として一人立ちできるかどうか…という頃です。そういうタイミングに、社内公募で制作ディレクターの募集があって。もちろん、考えて、考えて、考え抜いた上での決断でした。先輩にも色々と話しを聞いて、仕事の行き帰りもずっと考えて、それでもチャレンジしてみようと。
でもいざ決まったら、ワクワク感よりも不安とか危機感のほうが大きかった。たかが社内異動とはいえ、元いた営業部にとっては手間もコストもかかる話です。小さくとも、私が抜けた穴は、誰かで埋めなきゃいけないし、引き継ぎもしなくちゃならない。しかも異動後だってしばらくは育成が必要で、一人前になるまでは使い物になりませんよね。「あぁ私、赤字社員なんだ今」って思いました。
だからせめて、元いた部署に「星ちゃんはうちの組織の出身なんだよ」と胸を張ってもらえるような活躍をしよう。絶対に、周りから必要とされる存在になろうと、思ったんです。

自分の価値って、何なんだろう。
――恩返ししなきゃ、みたいな意識が根底にあったわけですね。
そうですね。ただこれがそう簡単にもいかなくて…。私たちディレクターは取材や制作ディレクションを専門としてますが、まわりを見渡せば、取材が得意な営業やコピーライターも少なくない。じゃあ一体、その中で私にしか出来ないことって何なんだろう?って。
一度、それをそのまま尊敬している先輩に聞いてみたことがありました。真正面から。そうしたら、「自分の価値を職種のミッションに依存しちゃダメだよ、本当に能力があったらどんな仕事でも価値は生み出せるから」とズバッと。本当に耳が痛かったです。その通り過ぎて、ぐうの音も出なかった…。
ただ結果的にそれで奮い立った部分も大きかったです。「この仕事が便利な立ち位置だから」じゃなく、「星だから」って仕事を任せてもらえるようになりたいって。
"勝てる土俵"を探してみる。
じゃあ「星だから」って仕事を任せてもらうには、どうしたらいいか。いろいろ考えましたが、やっぱり"すでに活躍しているみなさんとは違う何か"を強みにする必要があるなと。そこで考え至ったのが、IT業界でした。成長産業で求人数は右肩上がり。でもエンジニア採用など専門職で難度の高い採用も多くて、得意なディレクターが少ない。ここしかないと思いました。
――戦う土俵を絞る。ある意味、王道の手法ですね。とはいえ実際問題、非エンジニアにとって、エンジニアのスキルとかマインドを理解するのって難しいと思います。
はい、もうそこは地道に情報収集をしました。まずは社内のリソースをしっかり使い切ることから。今までエン転職に掲載されたIT業界の求人を片っ端からみて、効果が高いもの・そうでないものを毎週5件ずつ分析する。企業規模、特性、クリイティブ、プラン…あらゆる観点で分析して、日報でアウトプットする。これの繰り返しです。
あとはひたすらネットでエンジニアのブログを読み漁って、そんなこと考えて仕事してるんだ!って感心してみたり、学生時代の知人でエンジニアをやっている人に、時間を貰って話を聞いてみたり。開発って何が一番面白いの?とか、作ってるアプリ見せてよ!とか。もちろん意味がわからない部分も多かったですけど。笑 でもそういった点も含めて、自分の五感でリアルな空気を感じ取れたのは、良い経験だったと思っています。

努力だけじゃ意味がない。可視化すること。
――地道なインプットの結果、指名がたくさん舞い込むようになったと。
いえ、ひとり勉強してるだけでは仕事は降ってこないんですよね。現実は厳しいもので。自分がいくら努力してる!って思ったとして、それって外からは案外見えない。だからきちんと「周りから見える形」にしないとダメだと思いました。
私の場合は、ちょうどそのとき事業部で休眠状態になっていた「業界マイスター」という制度に目をつけまして…。これで「IT業界マイスター」になれば、私を知らない人にも強みを理解してもらえるはず。上司に掛け合って、無理やり筆記試験を受験させてもらって、認定してもらいました。笑
でも見える化するって本当に大事です。おかげで、徐々に指名をしてくれる営業も増えてきて。日頃のインプットも効いてきて、採用成功の確率もあがってくる。その事例がまた次の仕事を呼んでくれる。この繰り返しで、少しずつ自分の居場所というか、存在意義みたいなものが、生まれてきた感じです。
――努力の成果も、アピールしないと意味がないってことですね。ちなみに星さんって、昔から「独自のポジションを築く」みたいなことって意識されてたんでしょうか?
全然です。どちらかというと昔から「得意もないけど苦手もない」なタイプで、テストでも部活でも、総合成績でうまくやるタイプでした(笑) でも、それだと「いないと困る!」って言ってもらえる存在になれないんですよね。 組織という観点では、誰かがいなくなったら回らなくなるというのは弱いのかもしれないですが、私は承認欲求が 強いので(笑)、いてくれなきゃ困るよーって言われたいんです。今回、一連の経験を通じて、自分を「代えの効かない存在」にするって大事だなと改めて思いました。
「ITの星」が次に目指すもの。
――そんな星さんの次の目標って、何でしょうか。
ここまで育ててもらったディレクターの組織を、もっと自慢できる組織にしていきたいです。業務の特性上、どうしても属人的になる部分が少なくないのが実情。指名されるのが価値ではあるのですが、指名候補になれるディレクターが常に複数いる状態が理想だと思っています。私がここまで蓄えてきた知識や方法論を一般化して、 組織全体を強くしていきたいです。 それが結局、クライアントにもより大きな価値を発揮できることに繋がると思うので。
――ありがとうございます。さらなる活躍、楽しみにしています!
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