みなさん、こんにちわ。
今度、一人息子が小学生にあがるんですよ。それで「勉強部屋をつくってあげよう」と倉庫の整理を行なっていたところ、コレクションのゲームハードがいろいろと出てきました。今回はその一部をご紹介するとともに、それぞれの思い出話をしたいと思います。

【ファミリーコンピュータ】
もはや説明はいらないでしょう。「ファミコン」の名称でも親しまれた任天堂の家庭用ゲーム機です。発売されたのは1983年。私が手に入れたのは1985年。すでに一大ブームが巻き起こっていたため、本体の購入は困難だったのですが、今は亡き父親がアメ横あたりを探索して見事に入手してきてくれた思い出の品です。父親を心から尊敬した瞬間でした。
ちなみに、本体と一緒に購入したゲームは、『スーパーマリオブラザーズ』と『キン肉マンマッスルタッグマッチ』です。

【ディスクシステム】と【ニューファミコン】
次にご紹介するのは、ディスクシステムです。1986年に発売されたファミコンのパワーアップハードであり、ロムカートリッジから磁気ディスクを使ったディスクカードを読み込むことでゲームができるようになりました。ディスクカードはデパートなどにあるディスクライターという機械を使って、1回500円で新しいゲームに書き換えることが可能に。いやぁ、本当にいい時代でした。
少し専門的な話をすると、ディスクシステムにはFM音源というものが内蔵されており、ファミコンのPSG音源とは違った、とても繊細で美しいピコピコ音を奏でます。そのため、いまだにディスクシステムのゲームミュージックを愛する人が多いのです。
さらにマニアックな話をすると、実はディスクライターで書き換え可能だった任天堂の初期ロムカセットで発売した作品の中には、ファミコン版よりもひそかに内容が充実したものがあります。『クルクルランド』がその代表格で、ファミコン版では削られていた金塊の増加、BGM、ボスウニラ、EXPERTモードなどが復活。ゲームセンター版の完全移植になっていたりします。まあ、どうでもいいか。
本体と同時に購入したゲームは、『スーパーマリオブラザーズ2』と『ゼルダの伝説』でした。どちらも名作ですね。
ちなみに、ディスクシステムの上に載っているのは、【ニューファミコン】です。ファミコンといえば、RFスイッチという機材を使って、1chか2chにゲーム画像を映していたのですが、こちらはAVケーブルが付いたことでビデオ出力が可能に。ところが2コンのマイクは廃止されてしまっています。少し寂しいですね。「ハドソーン!」と叫んで敵をワラワラ増やすことも、あめのしんかいちを歌うこともできません。

【ツインファミコン】
これは、ファミコンとディスクシステムが一体化したという夢のハード、ツインファミコン。特筆すべきは、このハードは任天堂製ではなくシャープ製ということ。任天堂とシャープはこのような業務提携を何度も行なっており、ファミコン内臓テレビなんてものもありました。
今でこそ、「液晶はシャープ」といったブランドが確立されていますが、その礎が築かれるところには実は任天堂のゲーム機の存在があり、ゲーム&ウォッチも、ゲームボーイも、液晶はすべてシャープ製だと聞いたことがあります。

【スーパーファミコン】
1990年に発売されたファミコンの後継機。スーファミの名称でも御馴染みです。友達はみんな持っていましたが、私は1990年代半ばまで購入しませんでした。というのも、ファミコン後期よりパソコンのほうにシフトして自作プログラミングでゲームを作ったり、よりエッジのきいたゲームを求めて、PCエンジンやメガドライブといったマイナーハードに傾倒していたからです。中二病ですね。
本体と同時に購入したゲームは、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』と『タクティクスオウガ』でした。自分で言うのもアレですが、買物に冒険心が足りないですね。手堅いところを押さえにいっています。

【PCエンジン DUO R(デュオアール)】
PCエンジンは、1987年にNECから発売されたゲームハードで、ファミコン同様の8ビット機にも関わらず、スプライト機能が充実しており、ファミコンでは考えられないたくさんの色を使った大きな画像が動く点が特徴。ファミコンでは移植不可能だったゲームセンターのゲームを次々と移植し、マニア心をくすぐったものです。
パソコンメーカーのNECらしく、コア構想と呼ばれる本体を中心にさまざまな周辺機器を付け加えていくことでパワーアップしていく当時としては珍しいハードであり、ゲーム業界においてもっとも革新的だったのは、CD-ROMを初めて導入したことでしょう。こちらの画像にあるハードは、PCエンジン本体とCD-ROMを内蔵したPCエンジンDUO(デュオ)の廉価版のPCエンジンDUO R(デュオアール)です。
ちなみに、このハードを購入したのは高校2年の頃でした。当時、私が所属していたクラスは野球部員ばかりで、そのベースボール風土に馴染めなかった私は勉強にいそしみ、学年で上位20位に入るくらい成績に。ところがこのハードを買ってゲームばかりしていたら、あっという間に、学年の中間くらいまで成績が落ちたものですから、さあ大変。青春にこういう紆余曲折がツキモノです。
本体と同時に購入したゲームは、『ときめきメモリアル』と『超兄貴』でした。この頃から購入するソフトの雲行きが怪しくなってきます。

【メガドライブ2】
メガドライブは1988年にセガ・エンタープライゼスが発売した16ビットゲーム機です。メガドライブを愛する人々はメガドライバーと呼ばれ、クラスでも少数派でした。部活が終わるとメガドライバーの家に集まり、アドバンスド大戦略のドイツの国力数値の低さから「いかに当時のドイツが無謀な戦争をしようとしていたのか分かるなぁ!」と頷き合い、「FF4のリディア萌えはよく分からないが、ファンタシースター2のネイ萌えなら分かる!」と語り合い、「ファイアーエムブレムよりシャイニングフォースだぜ!」と慰め合っていました。
画像に映っているのは、メガドライブの廉価版であるメガドライブ2です。本当はメガドライブ1も持っているのですが、今回いくら探しても見つかりませんでした。奥さんに捨てられてしまったのでしょうか…?
本体と同時に購入したソフトは、『バンパイアキラー』と『魂斗羅 ザ・ハードコア』と『鋼鉄帝国』。すべて現在はプレミアが付いています。

【レーザーアクティブ】+【PCエンジンパック】+【メガドライブパック】
こちらがレーザーアクティブです。パイオニアから発売されたレーザーディスク再生機なのですが、「PCエンジンパック」や「メガドライブパック」を前面の空いているところにセットすることで、PCエンジンのゲームも、メガドライブのゲームも遊べるという夢のゲームハードに化けるのです。
ところが、大きな問題がありました。本体価格が8万9800円。それぞれのパックが3万9000円。それぞれのハードを買ったほうが安いというこの矛盾。“夢”を見る前に、重く冷たい“現実”が大きく立ちはだかるのでした。しかし、大人になってからすべて集めてやりましたよ。遊びに本気になる大人の生き様を見よ。夢は見続けることでいつか叶うのです。
たまに、レーザーディスクを観るときに使っています。

【アーケードゲーム筐体】
最後はコレ。アーケードゲーム筐体です。「家をゲームセンターのようにしたい!」というのは、すべての20世紀ゲーム少年たちの夢だと思いますが、私はその実現に向けて一歩だけ進むことができました。
ゲーム筐体は、ヤフオク!を通じて知り合った昔ゲームセンターを営んでいたおじいさん(うらやましい!)から格安で譲っていただいた品です。しかし、これだけではゲームハードと同じですので、カセットにあたるゲーム基板を購入し、接続しなければなりません。購入して接続しましたとも。

ビールケースを椅子にして、いい雰囲気になりました。
難点をあげるとすれば、1回プレイするごとに100円を投入しなければならないこと。そして、お金を回収するためのカギは奥さんに握られていることですが、まあ、些細なことです。あと欲しいのは両替機ですね。自宅にマイ両替機がある生活・・・想像しただけでウットリです。
まだまだコレクションはあるのですが、今回はこのへんで。また機会がありましたら、他のコレクションも紹介していきたいと思います。