僕はこれまでの人生、覚えているだけで6回財布をなくしています。
全て、交番に届けました。
ただ、そのうち無事に帰って来たのは、2回。
これが多いかどうかは別として…。
一番落ち込んだのは、大学生の時でした。
当時付き合っていた彼女から、誕生日プレゼントに
7万円ぐらいするプラダの財布をもらいました。
彼女は社会人。僕は大学生。
「もう大人なんだから、立派な財布持ってね」
すごく嬉しかった・・・
しかしある日の飲み会で、相当飲んで酔っ払いながら家路についた僕は、
歩いている途中で酔いがまわったのか、そのまま意識を失いました。
しばらくして深夜に寒さで目を覚ますと、
東京芸術劇場の入口付近に寝転がっていました。
カバンの中身を探ると、財布が無い!
キレイに財布だけが盗まれていたのです。
バレるのも時間の問題だと思い、彼女に打ち明けました。
めちゃくちゃ怒られました。
そして、その後もことあるごとに財布の件を出され、
「あのことを思い出すと、今でも涙が出てくる」と言われ、何も言い返せなくなりました。
それからは、いつでもあの財布を探していました。
コンビニの棚、駅のゴミ箱…
そんなとこにあるはずもないのに。
その他にも、これまでに大量のメガネをなくしました。
携帯を無くしたときも辛かった。
バイト代を貯めて買った限定品ものバッグも、歌舞伎町でなくしました。
ただ、そんな辛い経験を越えて、私は強くなりました。
何より、高価なものを身につけなくなりました。
最後に財布をなくした時には、
「あ~めんどくさいな」と少し思っただけ。
手馴れた順序でキャッシュカードを止めて、
クレジットカードを止めて…。
後は週末にどんな財布を買いに行こうかと
考えるまでの余裕が。
財布をなくしても、私はこんな風に考えます。
・財布
⇒新しい財布を買えばいい。
・キャッシュカード
⇒すぐ止めればいい。
・クレジットカード
⇒すぐ止めればいい。
・ポイントカード
⇒またつくればいい。
・現金
⇒また稼げばいい。
そう。やり直しがきかない人生なんてない。
もし財布をなくしたら、思い出して欲しい。
人間は、君が思っている以上にずっと強い生き物なのだということを。