8月2日17:45。
夕闇に溶け込もうとする新宿ゴールデン街に、私はいた。
あと数時間で訪れる夜を前にして、不気味な静けさを保つゴールデン街。
どこかの店のママらしき老婆や、やけに毛並みのよい猫を横目に、まっすぐその店を目指す。
「すごい煮干ラーメン凪」
その店はゴールデン街のど真ん中、所狭しと並んだ建物の中にまぎれている。
行列がない限り、だいぶ気合を入れて行かないとたどり着けないであろう。
幸い行列はなかったため、小さな扉を開けて、一人分の幅しかない狭い階段を上がっていく。
(と思ったら、降りるお客さんがいたため、この動作を初めからやり直すことになる。)
階段を上がっていくと、店員さんとお客さんのやりとりが聞こえる。
「ここって何時までやってるんですかー?」
『24時間だよ!』
「それって大変じゃないですかー?」
『大変だねぇ!だから時々、気がおかしくなりそうになるかな!笑』
ゴールデン街の飲み屋が持つ“温かみ”のようなものを感じながら、
券売機で食券を買い、窓側の席に着席。
店内はカウンターのみで7席ほど。
座席も狭けりゃキッチンも狭く、さながら博多のラーメン屋台のようだ。
ラジオに耳を傾けながら窓の外をぼんやり眺めていると
今日の一杯が到着。
小さいけどしっかり味のついたチャーシューが4枚。
ざく切りのねぎがごろごろ。
うどんとワンタンの皮を足して2で割ったようなサムシング。
そして辛味のついた煮干が少々。
スープを少しすすると、豊かな煮干の風味が口いっぱいに広がる。
煮干を食べたときに広がるあの風味。
しかし、煮干の主張は凶暴ではない。
醤油ダレに包まれているので、普通の人でもおいしく食べられる逸品だ。
麺は太く、スープをしっかりとすくいあげてくる。
風味豊かでやや濃いめのスープに、当たり負けしないフィジカル。
競り合いに強い不動のセンターバックといった感じ。
醤油ダレによるしっかりとした土台に、煮干の風味が花を開かせ、
しゃきしゃきのねぎと、とろっとしたサムシングが互いを引き立てあう。
そしてそれらをまとめてかっさらう太麺。
あっさりはしていないが、決してこってりとはしていないので、
「ラーメンは食べるけど、めっちゃ好き!ってわけじゃないなぁ」という方にもおすすめだ。
(万が一煮干の風味に飽きても、卓上のレモン酢でさっぱりとした味に緊急回避できる)
ということで18:25、完食。ごちそうさまでした。
系列店が西新宿や渋谷にもあるので、
「ゴールデン街はちょっと…(((゜д゜;)))ガクブル」という方は、ぜひそちらへ★
ちなみに煮干が好きな方は、「自家製麺 伊藤」もオススメだ。
より煮干に特化しながら、上品な一杯となっている。
ε= 店 ε= 舗 ε= 情 ε= 報 ε= ε= ε= ε= ε= ε= ε=┏( ・_・)┛
すごい!煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店 本館
東京都新宿区歌舞伎町1-1-10-2F
MAP:http://goo.gl/maps/K5jy8
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